SUPER EIGHTのギタリストで俳優としても活動する安田章大が、9月11日に都内で開催された写真集「DOWN TO EARTH」(講談社)の出版記念会見に登場。同日が写真集の発売日であり、安田の41歳の誕生日ということでお祝いの花束が贈られた。

【写真】誕生日&出版を祝う花束と写真集を持ってほほ笑む安田章大の全身ショット

■アメリカ・ロサンゼルスで撮影

同作は、安田が次なる拠点として夢見るアメリカ西海岸のロサンゼルスで暮らすように旅する姿が撮り下ろされた最新写真集。安田が自然に身を委ね、ギターをかき鳴らし、絵を描き、仲間たちと飲み明かし、自由に、ありのままに楽しむ姿が収められている。

発売日を迎え、安田は「今までいろんな経験をしながら生きてきたからこそこういう写真集が出来上がり、あまり飾らず、うそのないものを写真として残せたのでとてもうれしく思いますね。親への恩返しのようにも感じます」と率直な心境を語り、「親孝行の一つかなって思って、勝手に予約して送りました(笑)」と、親にプレゼントしたことも明かした。

SUPER EIGHTのメンバーからの反応については「わざわざ『写真集、出来たで~!』って渡しには行ってないですね(笑)」とした上で、「写真集を撮ったとか、LAに行ったのは知っていて。さっきも横山(裕)くんと『ヒルナンデス!』で一緒だったんですけど、『今から何なん?』って逆に聞かれたくらいです。『(写真集の)会見してきまーす』って言ったら『おへぇ~!』って。一応、渡しましょうかね」と、ほほ笑んだ。

その流れで、同じ事務所内では誰に渡したいかを聞かれると「メンバーに支えられて今までここに来られて、苦しいときも楽しいときも、つらいときも、泣いたときも、たまに怒ったときも、全部一緒に乗り越えてきたんで。今の自分を知ってもらいたい、という意味ではメンバーですね」と即答し、苦楽を共にしてきたSUPER EIGHTメンバーへの思いをにじませた。

■写真集に込めた思い「飾らずに生きる」

「DOWN TO EARTH」には「地に足の着いた」という意味もあるが、タイトルに込めた思いについては「アイドルとしてどういう生き方をしたらいいのか模索しながら自分なりに活動してきたんですけど、やはり自分の体に無理が起きていて、無理をしてきたからこそ病気が生まれ、病気を授かったことによって生まれ直せたことが大きかったので、飾らずに生きる。飾らずに生きることで誰かがその背中をまねしたくなる、というのを写真集の中に込められたらなと思いまして」と、打ち明けた。

さらに「普段、雑誌とかではちゃんと決まった写真とか、ちゃんと笑えている写真が選ばれるんですけど、日常生きていると不確定なことが起きている表情って多いので、そういうものも含めて、僕のただの日常を切り取ってもらえたらなと思って」と説明し、「皆さまにも飾って生きてほしくない、というのがテーマとしてあります。自分は他者と比べてどうだろう、って考えるのが人の性格ではあるんですけど、飾らないままのほうが美しいし、きれいだなっていうふうに思うので」と、読者に寄り添うように付け加えた。

また、ロサンゼルスで撮影した理由を聞かれると「日本でSUPER EIGHTとしてグループ活動をさせていただいていますけど、40歳でリボーンリスタートするというか。もう一度0歳に戻るというイメージがあったので、“アメリカンドリーム”と呼ばれるような場所でオーディションを受けてみたり、お仕事をキャッチしに行く努力をしてみたり、トライし続ける場所としてロサンゼルスという場所は自分にとって合っているのではないかなと思って」と理由を答えるとともに、ロサンゼルスでイチから挑戦していくことを誓った。

そして9月11日に41歳の誕生日を迎えたということで、今後の目標を「今、僕は仕事を仕事とは思えなくて、ただ楽しく人生をエンジョイしている中の延長線上の一つになっているので、これからもやっていないことにどんどんトライしていって、最終的にはロサンゼルスとかでの映画の撮影に、ちゃんと英語が喋れる状態でオーディションを受けて、受かって、映画に出て。日本で公開されるときに(舞台あいさつに)登壇でもできたらすごいなと思っています」と、“凱旋帰国”を目標の一つに掲げた。

ちなみにフォトセッションの際、最前列のカメラマンは画角の都合で後方のムービーカメラに映り込んでしまうため、しばしば頭を下げて待つ時間があった。そのたびに安田は「すいませんね」「頭を下げていただいてありがとうございます」と声をかけ、さりげない気遣いを見せた。そうした“飾らない”優しさも、彼が多くの人に愛される理由なのだろう。

◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

安田章大/撮影:中山凪桜