コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、オカトマトさんが描く『新人社員のコアラかき氷」』をピックアップ。

【漫画】本エピソードを読む

オカトマトさんが8月4日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、オカトマトさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

かき氷を会社で作る新人社員

ある日会社で一生懸命かき氷を作る新人社員のコアラ。同僚は喜んでかき氷を食べていたが、上司は「会社でかき氷だなんで!」と怒った様子。

しかし、すぐに「今日の会議はアイスブレイクから始めようか」と言った自分の発言が原因だったことに気づくのだった…。

※アイスブレイク:場の雰囲気を和ませ緊張をほぐすための会話やゲームのこと。

作品を読んだ読者からは、「アイスブレイクって名詞を知ったときはマジに氷を破壊するんかすり潰すかするんだと思ってたのが懐かしい」「自分のミスにすぐ気づける上司の鑑」など、反響の声が多く寄せられている。

■作者・オカトマトさん「ちょっと不器用だけど一生懸命な姿を大切にしています」

――『新人社員のコアラ』シリーズは、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

今年の5月頃からキャラクター漫画を描き始めました。

それまではキャラクター性を前面に出した漫画をあまり描いてこなかったのですが、新しい挑戦としていろいろなキャラクターを試行錯誤する中で生まれたのが「新人社員のコアラ」です。

描いていくうちに、コアラ不器用ながらも一生懸命な姿に自分自身も愛着を感じるようになり、シリーズとして続けていくことになりました。

――本シリーズを描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

社会に出たばかりで右も左も分からないコアラが、健気に仕事に奮闘する様子を描きたいと思っています。

読者の方に「自分もこんな時期あったな」と思ってもらえるような、ちょっと不器用だけど一生懸命な姿を大切にしています。

――『新人社員のコアラ』シリーズのなかで、特に気に入っている作品を理由と共にお教えください。

打合せの準備をする回です。

この作品は、初めて自分の中で手応えを感じられた回であり、その後もコアラを描き続けるきっかけになった大切な作品です。

――『新人社員のコアラかき氷」』は1.3万件以上のいいねを獲得しています。多くの反響を呼んだことについて率直な感想をお聞かせください。

正直なところ、ここまで多くの方に見ていただけるとは思っていなかったので、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

自分が初めて「アイスブレイク」という言葉を聞いたとき、「冷たいジュースでも飲むのかな?」と思ったのですが、似たような経験をされた方がたくさん反応してくださって、とても嬉しかったです。

共感の輪が広がっていくのを感じられて、描いてよかったなと思いました。

――オカトマトさんご自身や作品について、今後挑戦してみたい事があればお教えください。

会社員としてのコアラだけでなく、コアラのプライベートや日常の姿も描いていきたいと思っています。

仕事だけでは見えない一面を描くことで、よりキャラクターに愛着を持ってもらえたら嬉しいです。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

いつも作品をご覧いただき、本当にありがとうございます。

皆さんのいいねやコメントが、日々の創作の大きな励みになっています。

これからも、皆さんの心に寄り添えるような「ラブリーでズッキュンな漫画」を描いていきますので、どうぞよろしくお願いします!

『新人社員のコアラ「かき氷」』が話題/画像提供/オカトマトさん