

南メキシコのサン・ペドロ・ウアメルラ市の市長が6月30日、盛大なる結婚式を行った。誓いのキスもしっかり行っていたのだが、その相手は人間ではない。ワニの花嫁さんなのである。
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花嫁となるワニには式の前日にバプテスマ(キリスト教の洗礼)が行われており、結婚式当日は、真っ白いウエディングドレスに身を包み、大勢の人々に祝福されながら、市長であるビクター・アギラールと誓いのキスを。
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ただしうっかり噛みついてしまうところもある花嫁なので、口には口輪がはめられていた。

結婚式を終えると、新郎新婦は市内をパレード。音楽が鳴り響く中、新郎に抱きかかえながら、新婦もワニダンスを披露したそうだ。

なぜ市長はワニと結婚したの?

市長は爬虫類がタイプだったの?
う~ん実はそうじゃないようだ。
ワニと市長が結婚するのは、この地域で古くから行われている伝統の儀式だそうだ。もともとこの地域では2つの先住民グループ(チョンタレスとウアベス)が紛争していたが、チョンタレスの王子とウアベスの王女が恋に落ちた。2人が結婚すると争いは止み、この地に大いなる収穫と幸せが訪れたという。
以降、市長がチョンタレスの王子役、ワニがウアベスの王女役に扮し、1789年より市の守護聖人をまつるフェスティバルの一環として、この結婚式が行われているという。市長がメスのワニを妻に迎えると海からの恵み、漁獲量が高くなると信じられているのだ。
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その伝統を維持するため、市長は毎年新しいワニの花嫁を迎え入れているのだそうだ。




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