この時期になるとやってくる台風の季節です。雨とともに、気になるのが「風」について。毎回、「瞬間風速」が公表されていますよね。ここで気になるのが、「過去日本で計測された、最大瞬間風速はいったいどれくらいなのか」という点です。瞬間的に最も強い風が吹いたのは……ズバリここです!


1966年9月5日宮古島にて

国内での最大瞬間風速が記録されたのは、1966年9月5日のことでした。この日の沖縄地方には、大きな台風が接近しており、風雨共に非常に激しい状態に。そして、沖縄県宮古島にて85.3m/sという猛烈な瞬間風速を記録したのです。
一般的な台風の最大風速は、およそ17.2m/sから28.5m/sだといわれています。これは1秒間に17.2メートルから28.5メートルという速さの風だということ。瞬間風速は、平均風速の2倍程度になることもありますが……それにしても85.3m/sというのは、猛烈な数字であることがおわかりいただけるかと思います。

■85.3m/sってどんな感じ?

ここで気になるのが、「85.3m/sの瞬間風速って、体感するとどんな感じなの?」という点です。気象庁が公開しているデータによると、人間が「前に向かって歩けない」と感じ始めるのが風速17.2m/s~20.7m/sだとされています。この数字を超え、風速24.5m/s~28.4m/sに達すると、木が根こそぎ倒されることも珍しくないと言われています。さらに風速40.0m/sを超えると、その速さはなんと特急電車並みに! 多くの木が倒れてしまう他、電柱や街頭、ブロック塀であっても倒壊の危険にさらされます。走行中のトラックが横転することや、鉄骨建造物がゆがんでしまうことも考えられるのです。
気象庁で公開されている「風の強さの目安」はここまでですから、85.3m/sという瞬間風速は、まさに「想定外の暴風」だと言えそうですね。

■実は宮古島を超える記録も……

最大瞬間風速、歴代1位を誇っている宮古島ですが、実は日本には、これ以上の記録を有している場所があります。それはズバリ、富士山の山頂! この場所は、普段から風が強いことで知られており、1年の3分の1は、台風並みの強風が吹いているのです。山間部ということで、平地のデータとは異なる扱いを受けていますが、こちらでの歴代最大瞬間風速はなんと91.0m/s! 1966年9月25日、台風26号の影響により観測されました。命の危機をも感じる、すさまじい記録だといえます。

1966年宮古島ケースでは、これほどまでに強い風が吹いたにも関わらず、死者ゼロ人という幸いな結果に終わりました。ここまでの記録は出なくても……これからの季節、強風には十分に注意してくださいね
ファナティック)
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