

昨日、大型惑星エロス(433 Eros)が35年ぶりに地球に大接近したそうだ。日本時間で20時、大きさ34キロ×13キロ×11キロで重量およそ6兆7千トンのピーナツ型をした惑星エロスは、地球から太陽までの距離の6分の1に相当する距離、0.18天文単のところを通り過ぎた。
source :小惑星エロス 地球に大接近: The Voice of Russia[https://web.archive.org/web/20120509100302/http://japanese.ruvr.ru/2012/01/30/64961286.html]
理論的には、この距離は十分遠いもので安全と考えられるが、学者達の中には、だんだんとエロスの軌道が、地球軌道を横切るように変化する可能性があると危惧する声もあがっていた。 もし地球がエロス級の小惑星と衝突した場合、6千5百年前の大衝突よりも重大な結果になると推測されている。当時、大きさ10キロの小惑星がカリブ海に落下、恐竜絶滅の引き金となった。
エロスのCG図



エロス (小惑星)・・・wikipedia[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%B9_(%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F)]
地球近傍小惑星 (NEAs) の一つ。1898年8月13日にドイツのウラニア天文台の所長カール・グスタフ・ヴィットによって写真観測により発見され(同日にオーギュスト・シャルロワも発見していたが発表が遅れた)、ギリシア神話の恋心と愛の神、エロースにちなんで命名された。これは、小惑星に初めて男性名が命名されたケースである。
エロスは初めて発見された地球近傍小惑星でもあり、アモール群に属する。太陽からの平均距離は1.46天文単位(およそ2億1900万km。火星の軌道の内側)で、地球へ最大2300万kmまで接近する。なお、地球近傍小惑星の中で2番目に大きい(最大の小惑星は (1036) ガニュメート)。
エロスのCG映像
エロス接近シミュレーション映像
ということで、今回は接近だけで衝突せずによかったよかったという事後報告なんだけど、こんな名前の小惑星が、いつか地球と衝突しちゃう危険性があるということだけは頭の片隅に入れておいてほしいんだ。
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