日本代表は6日、『キリンチャレンジカップ2025』のパラグアイ代表戦に向け、千葉県内で始動。ジムでの調整を終え、取材に応じたDF谷口彰悟(シント・トロイデン)が約1年ぶりの復帰となる代表活動への想いなどを語った。

 谷口は昨年11月に左アキレス腱断裂の大ケガを負い、今年5月の実戦復帰以降、徐々にプレー時間を伸ばしていたが、日本代表チームはその間にアジア最終予選を突破。ワールドカップ(W杯)本大会の出場権を手にしたが、「すごく刺激になっていましたし、自分もこの舞台に絶対に戻ってやるというような思いで見ていました」と、闘志を燃やしていたことを明かした。また、自身の状態に関して問われると、チームと相談して段階的に復帰へのプロセスを踏んでいたことを明かしつつ、「ここ数試合はだいぶメンタル的にもフィジカル的にもフィットしてきている」と自信を窺わせた。

 そして、日本代表の守備陣に負傷者が相次ぐなか、新たな戦力が台頭してきている現状に関しては、「競争が激しくなっていくというのは、日本代表が強くなっていくためには必ず必要なこと。その競争は大歓迎。その競争の中で、しっかり負けないように存在感を示していきたい」と意欲を見せる一方で、「良い関係を築ければ代表の武器にもなっていくと思っているので、お互いの良さを引き出せるように、そういう関係は作っていきたい」と、共闘を心待ちにした。

 久々の代表戦となるが、招集されていなかった時期も外から見ていて感じたことはあるとし、特にビルドアップの面はカタールW杯以降、挑戦し続けた面であることを強調。「強い相手になればなるほど、自分たちがボールを握る時間が減ってくるので、それをどれだけ伸ばせるか」という点にこだわりつつ、その中で「自分なら、こういう効果をもたらせるよっていうようなプレーをしていけたら」との思いも口にした。

 パラグアイとの一戦は、パナソニックスタジアム吹田にて10月10日(金)19時20分キックオフ。試合の模様は日本テレビ系列で全国生中継、TVerで生配信される。

日本代表に復帰したDF谷口彰悟(シント・トロイデン/ベルギー)