ネパール、カトマンズにあるネパール最大のヒンズー教寺院「パシュパティナート」は、るか1500年以上も昔から巡礼の地となっており、インド大陸四大シヴァ寺院の一つにも数えられ、ヒンドゥー教が国教であるネパールでは最高の聖なる地である。

 寺が面しているバグマティ川には、隣接した火葬台を複数備える火葬場があり、灰は川に流される。バグマティ川は、ヒンズーの聖地である、インドのバラーナシを流れるガンジス河に通ずる支流にあたるため、ここのガートで荼毘に付せば母なる大河ガンガーへと戻ってゆくと考えられている。

 故に、遺灰をこの川に流すのがネパールヒンズー教徒の願望であり、バグマティ川の中では火葬が行われている脇で身体を清める者もあれば、洗濯をする女の姿も見受けられる。位の高いものほど上流の火葬台で焼かれる。バグマティ川に架かる橋上は、火葬の最高の見物ポイントになっている。

ソース:Сжигают умерших в Непале ≫ Каштанблог- юмор, жесть и все самое интересное[https://web.archive.org/web/20120713045125/http://kashtanblog.com:80/zest/361-szhigayut-umershih-v-nepale.html]
パシュパティナート – Wikipedia[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%88]

 パシュパティナート寺院はヒンズー教徒以外は立ち入れないので、死体が置かれて焼かれる場所は、ヒンズー教徒以外は立入禁止なのだが、その対岸は観光客も入場料250ルピー(約300円)払えば誰でも入れる。撮影も可能だ。

 終日立ち込めるカトマンズの霧は火葬場の煙であるとさえ言われている。ここは死に一番近い場所。見知らぬ人の魂を送り出す儀式を見ながら、生きることの意味について考える。魂が天上へ帰る場所にふさわしく、すぐそばの丘に登れば7000m級のアンナプルナをはじめとするヒマラヤ山脈がはるかに聳え立つ。

YOUTUBE動画:ネパール、パシュパティナート火葬場

関連記事:

盛大なる祭りの後岩の断崖へ死者を埋葬する貴重な文化遺産、インドネシアのトラジャ族のお葬式

3年契約後、掘り起こされる共同墓地の遺体(ブラジル)

ついに実用化、化学反応で遺体を骨と灰に分解するニュータイプの火葬法「バイオ火葬」

画像・動画、SNSが見られない場合はこちら