
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はB.Pilz(ビーピルツ)で連載中の『モンスターアンドゴースト』をピックアップ。
作者のヒメミコさんが本作をX(旧Twitter)に投稿されたところ、1.5万件もの「いいね」と共に多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者の ヒメミコさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■たった一人、自分を理解してくれる人がいるなら…
見た目の怖さから何をしても誤解され、周囲から距離を置かれる戸純椿(ことんつばき)。学校でも彼に声をかける者はいない、幽霊の勇樹兜(ゆうきかぶと)を除いては…。兜は椿の本質を見抜くたった唯一の存在。いままで誰にも理解されなかった椿の心は、自分を理解してくれる兜によって少しずつほぐれていく…。
そんなある日、兜のことがある生徒に知られてしまう。モンスターと呼ばれた男と幽霊、作者の圧倒的な画力で描く物語に「もう魅せ方うますぎる」「どストライクすぎ」「ピュアラブ感無量」など多くの反響が寄せられている。
■作者・ヒメミコさん「唯一無二の相手に出会い救われて欲しい」
――本作では幽霊の兜が椿のために本気で怒ったり泣いたりしてくれます。こんなに体温を感じる幽霊はあまり見ないと思うのですが、兜はどのように生まれたキャラクターなのでしょうか?
兜は椿の為に生まれたキャラクターです。椿という主人公が求めるものを全て満たしてくれる、そんな人間性をベースにしました。
本作ではお互いに唯一無二の相手に出会い救われて欲しいと思ったからです。そこに兜自身の経験や考え方が芽生えていった結果、兜は椿の分まで感情表現をしてくれるようになりました。
――椿以外に今回初めてイビツにも兜が見えましたが、このシーンを描くうえでこだわったことがあればお教えください。
イビツというキャラクターの見せ方でしょうか。
椿と兜の2人だけで展開するには世界が狭過ぎたので兜が関われる人間が他にも欲しくて出てきたのがイビツという存在なのですが、唯一椿以外に兜を認識出来る人間が敵か味方か分からない。
それが彼の魅力でもあり面白い立ち位置だなと思っています。
――最後の椿のヘアアレンジには色気たっぷりで驚かされました。最初からこんな風にしようというのはあったのですか?
この展開は絶対的にありました。
主人公が周りの度肝を抜いたり認められる瞬間というのは見ていて気持ちが良いし、私自身大好きな要素なので早く髪を上げたかったです。
髪型は私が一番色気が出てかっこいいと思うスタイルにしました。
――今後挑戦したいジャンルやテーマがあれば理由とともにお教えください。
出来るならばジャンルやカテゴリ関係なく自分の好きを詰め込んだ作品を描く機会があれば良いなと思っています。面白ければ何でも良いと思っているからです。
命のやり取りがあるようなものはいつか描いてみたいなという気持ちはずっとあります。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
大丈夫、ハッピーエンドです。
だけどそこに辿り着くまでには傷だらけになってもらいます。傷を忘れる飴も入れておきます、時にナイフも入れておきます。
次の話には何が入っているのか見届けてください!



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