日本は第二次世界大戦以降、あっという間に高度経済成長を遂げた西側諸国の一員として君臨している。最新テクノロジーと多種多様な文化が入り交じった日本への興味は尽きないようだ。

 特に注目されているのは、世界をけん引している日本独自のポップカルチャーや、他の先進国とはまるで異なる日本人の習慣や感性に関してだ。ここでは海外サイトが考察しまとめあげた、「日本の風変わりな15の文化的習慣」とやらを見ていくことにしよう。

関連記事:日本が誇るゲーム文化。海外で「なにこれ奇妙」と評価された15のゲームタイトル

 我々がまだいったことがない国に関しての情報をネットから得るように、海外人もまだ見ぬ日本の情報をこういったサイトから得ているのだろう。以下は海外人がまとめたものを翻訳したものだ。

15. カプセルホテル

関連記事:海外で拡散されていた「日本についての驚くべき19の真実」

 日本では激務を終えたビジネスマンが、仕事で溜まったストレスを発散する為に飲みに行く。気が付くと終電が過ぎていた。さあどうする?そんなときに利用するのがカプセルホテルである。

 カプセルホテルとは、まるで洗濯機かのようなチューブ状の空間を、壁一面に積み上げた宿泊用の”カプセル”のことである。海外人には理解に苦しむところだが、非常に安価で泊まることができるため、日本のビジネスマンには重宝されている。

14. 麺をズルズルと音を立てて啜って食べる

関連記事:国が違えば慣習も違う。世界10か国のユニークな文化や風習

 国よって食事のマナーは大きく異なる。西洋では食事中に音を立てるのは厳禁であるが、日本をはじめとする一部のアジア諸国では、黙って食べるのは料理がイマイチであることを意味するようだ。

 特にラーメンや蕎麦、焼きそば食べる際にズルズルと音を出すことは非常に重要である。派手にズルズルすするほど、食事が美味しいということを意味するのだ。 

13. クリスマス・イブにケンタッキーフライドチキン

 KFCが日本上陸を果たしたのは1970年代のことだ。以来、鶏肉好きの日本人に愛されてきたKFCだが、クリスマス・イブに利用されているとは驚きの現象だ。

関連記事:海外人が考察する、日本の芸術と文化の9原則

 元々は日本在住の西洋人が母国で過ごしたクリスマスの雰囲気を手っ取り早く味わうために、イブにKFC訪れたことが始まりだったようだ。しかし、この習慣はすぐに日本人の心を捉えた。この国で本当の意味でクリスマスを祝う人間などほとんどいないにも関わらず、今では2ヶ月前にチキンの予約をしなければならないほど、大勢の日本人が殺到するようになっている。

12. ガングロ

  ガングロとは、”黒い顔”を意味する若い女性に人気の風変わりかつ恐ろしいファッションだ。ブームが起きたのは1990年代のことでそのピークは過ぎているが、その派生バージョンを今日でも見ることができる。

 ガングロ・スタイルでは褐色のメイクを数層に塗り、髪を金色に染め上げることが多く、これによりピエロ学校の落第生かのような風貌を作り出す。また、いくつもの流派が存在するようであるが、あまり気にしないで欲しい。どれも負けず劣らず不快なものだからだ。(今の日本ではほぼ絶滅したはずだが、海外ではまだいると信じられているようだ。)

関連記事:「素手裸足で便器掃除をする」ことが日本の奇妙な文化として海外サイトで紹介される

11. 添い寝サービス

 正確な統計は存在しないが、日本が実際の性行為に至ることのない性産業の総本山であることは間違いない。時間と予算に合わせて様々なエスコートを得ることできるが、そこには性的サービスが介在しない。その典型例が添い寝サービスである。その名の通り、男性が対価を払って、女性と一緒に添い寝やおしゃべりを楽しむというサービスである。追加料金を払えば、女性の髪を撫でたり、軽く抱きしめたりもできるそうだ。

10. 居眠り

 日本のホワイトカラーは世界で最も激務に追われている人種である。その甲斐あってか、彼らは椅子に姿勢よく座りながらうたた寝をするという技術を身につけるに至った。これを”居眠り”という。

 仕事中の居眠りは激務の証とも言えるもので、自分のデスク居眠りをする社員を上司が見つけても、叩き起こして、咎めるようなことはない。むしろ、満足げに頷いてくれるだろう。デスク、電車、バスなど、日本のサラリーマンはあらゆるところで居眠りをする達人だ。

9. 過労死

 日本人が職場で居眠りをする理由の1つは、過労死を防ぐために違いないと我々はふんでいる。過労死とは文字通り、激務の末に過労で若くして亡くなる日本ならではの現象だ。長時間に渡る勤務、過大なストレス、睡眠不足、飲み過ぎ、食事の偏りなどが、確実に身体を蝕んでいく。仕事での責任が大きいにも関わらず、これに対して異議を申し立てることはできない。

 だが、彼らとてただの人間なのだ。ちなみに、過労死は自然死のみを含み、精神的ストレスによる自殺は含まれない。

8. いたる所に萌えアニメ

 東京を歩けば1ブロックも進まないうちに、食品や家電、ゲーム、テレビ番組などを宣伝する肌を露出したアニメキャラクターに出会うだろう。日本では刑法で陰部を直接映すことを禁じられている。おそらくそのために、製品の宣伝に肌を露出した生身の女性が使われることは少ない。その代替策として、広告主によってセクシーなアニメキャラが開発されたのだ。と我々は考えている。

 もし、こうしたものが苦手な方がいるなら、日本へ旅行する前に覚悟が必要だ。テレビだけでなく、街のいたる所で目にすることになるのだから。

7. 自動販売機

 日本は自動販売機天国だ。これは街のあちこちに設置されており、思いつく限り全てのものが販売されている。我々の国の自動販売機で売られているレトルト食品など、考えるだけでも胸やけがするものだが、日本の自動販売機では新鮮で、美味しい調理済み食品を手に入れることができる。それだけ彼らの自動販売機は進んでいるのだ。中には傘や下着、さらには大人の玩具まで売られていることがある。

6. 青木ヶ原

 ここで挙げた他の項目とは違い、青木ヶ原は文化的な現象ではなく、物理的な場所だ。富士山の麓に鬱蒼と生い茂る、外部の騒音からは完全に隔絶された森林なのだが、日本神話に登場する悪霊と関連があることも一因なのか、自殺の名所として知られている。

 毎年、数百人もの人たちが人生にピリオドを打つ目的で、樹海へと忍び込む。政府は青木ヶ原での自殺の統計を公開していないが、樹海の入口には訪問者に家族を思い出させ、自殺を思いとどまらせるための看板がいくつも立てられている。サンフランシスコゴールデン・ゲート・ブリッジに次いで世界で2番目に自殺者が多い場所である。

5. 浣腸

 浣腸は子供染みた悪戯なのだが、使い道を誤るとただのセクハラになってしまう日本発祥の技だ。やり方はシンプルで、人差し指と中指を立てたまま手を合わせ、銃のような形を作る。そしてターゲットの背後に忍び寄り「浣腸ォォォォーー!!!」と叫びながら、相手の肛門目がけて指を突き立てる。ズボンと下着に指が絡まり、襲撃者が大けがをする恐れもあるが、いずれにせよターゲットの不快感といったらない。

4. 可愛いキャラクター(ゆるきゃら)

 ハローキティが普及したお陰で、日本人が可愛らしいマスコットキャラに抱く愛情が世界中で認識されるようになった。だが、彼らの可愛いキャラへの執着はこの道の更なる追求へ駆り立てた。もはや子供向けの製品を飛び越え、喫煙の危険性や地下鉄で火災が起きたときの対処方法など、重要な情報にまでマスコットキャラが使われるようになっているのだ。2014年ワールドカップにおいて、日本の公式マスコットはポケモンピカチュウだったと言えば、もう充分だろう。

3. 極端なまでの礼儀正しさ

 風変わりな日本の風習でも、彼らのおもてなし精神と礼儀正しさは他国の追従を許さない。人が顔を会わせる場面では「ありがとうございます!」の大合唱が鳴り響く。飲食店などに行けばむやみやたらとお辞儀をされるし、公共交通機関では小さな子供ですら躊躇なくお年寄りに席を譲る。日本人は地球上でもっとも他人に対して敬意を払う民族なのだろう。

2. ロリコン

 その一方で、日本のサブカルには幼い少女に対する性的嗜好とフェティシズムが横行している。その一例として、ロリコンという幼い少女を性の対象としたマンガやアニメの隆盛が挙げられる。また、日本人は女子高生やその制服に対する嗜好でも悪名高い。それゆえに、日本人はロリータ・コンプレックスの持ち主として認知されるようになった。こうしたジャンルが日本のサブカルのメインストリームだということはないが、それでもロリコン愛好者が疎外感を感じないでいられる程度のユーザーが存在する。

1. 犯罪の少なさ

via:therichest[https://web.archive.org/web/20150124024814/http://www.therichest.com:80/rich-list/most-shocking/the-15-weirdest-quirks-of-japanese-culture/]・原文翻訳:hiroching

 日本は実質的に犯罪がないと言っていいほどに犯罪が少なく、安全な国である。10万人当たりの殺人発生率はわずか0.3人でしかなく、先進国中最低である。これよりも殺人発生率が少ない国は、裕福なエリートばかりが暮らすモナコリヒテンシュタインの2国だけだ。

 殺人以外の犯罪件数も同様に少なく、まったく驚くべき統計である。日本の司法制度において責任能力のない人間が決して罪を問われることがないことも1つの原因かもしれないが、その主な要因はやはり平和と秩序を重んじる文化的な背景にあるだろう。

 ということで、海外人による日本の文化的習慣の考察だったわけだが、この考察がまだ見ぬ日本のイメージとして脳内にインプットされた海外人は多いはずだ。今は簡単に海外旅行を楽しめる時代となったが、それでもなかなか行けそうで行けないのが海外だ。

 百聞は一見にしかずという。我々がネット上で得ている他国に関しての情報も、実際にいってみて、自分の目で見て触れた場合とは異なる場合も多いと思い。また、国民性に至っては、実際に現地にいくと、国民性よりもその人個人が持つ個性の方が圧倒的に印象に残ることが多いはずだ。ネットの知識だけでは得られない何かを学ぶためにも、まずは自分の目で見ることをお勧めする。

画像・動画、SNSが見られない場合はこちら