株式会社丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東京、横浜、大阪、福岡の一部地域で販売しています。

 こんにゃく麺ではなく、小麦麺を使用した新しいタイプの「らーめん缶」。かつて実食を試みるも叶わなかった、個人的に“幻の食べ物”となっていたこちらを、この機会に実食してきました。

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■ 2024年に販売が開始されるも、見つからずに探すのを断念した「らーめん缶」

 2024年に販売が開始された丸山製麺の「らーめん缶」は、従来のこんにゃく麺を使用したものとは異なり、業界初の小麦麺を使用しているのが特徴。

 ワクワクしながら購入しても、いざ食べると「ラーメンスープに浸かったしらたきじゃん……」とがっかりする心配がないということです。

 2024年の販売開始当初、筆者はこの新しいらーめん缶を求めて都内を徘徊。しかし自販機での販売、かつ販売エリアのアナウンスなしとのことで、発見できず、食べるのを断念したという苦い過去があります。

 しかし今回は「ラーメン大好き小泉さん」とのコラボということもあり、キャンペーンを告知するリリースには販売場所がしっかり記載。

 都内だと秋葉原と新橋にある飲料自販機で購入できるとのことだったので、早速足を運んで購入してきました。

 らーめん缶は冷蔵状態での提供 常温でも食べられるが、湯煎を推奨

 筆者が今回訪れたのは秋葉原。コラボ缶の販売は全国2500台の自動販売機のネットワークを持つ株式会社スキマデパートとの連携で行われているため、「スキマデパート」のロゴが入った飲料自販機が目印です。

 秋葉原のものはボディがカラフルな水玉模様だったので、近くまで行けばすぐにわかると思います。

 コラボ缶の価格は700円。筆者が購入した自販機ではキンキンに冷えた状態で販売されており、かつ付属の箸やフォークなどもありませんでした。なので買ってその場で食べるというのは難易度が高いかもしれません。なお、賞味期限は常温保存で3年。

 一応らーめん缶自体は常温で食べても美味しいそうなのですが、丸山製麺は湯煎してから食べることを推奨しています。

 一度自宅に持ち帰り、パッケージに書かれた手順に従って湯せんしていきます。まずは鍋にたっぷりのお湯をわかします。沸騰したらお湯に缶ごと投入し、火を止めてから10〜15分ほど待って完成です。蓋を開けて食べていきます。

■ 麺はかなり柔らかめも、具材は豪華 「らーめん缶」はかなりチャレンジングな商品

 噂の小麦使用麺は、太めのストレートタイプ。細めで縮れタイプのこんにゃく麺と対を成すかのようです。具材もメンマ、チャーシューが入っていて豪華。徐々に期待が高まっていきます。

 早速麺をとってすすってみると、ラーメンの麺とはまたちょっと違った食べ心地。コシがあまりなく、食感としてはかなり柔らかめです。

 少しプルプルとした食感がするのは、どことなくこんにゃく麺を彷彿とさせますが、こんにゃく麺ほどの弾力はありません。

 また小麦とは違った独特な風味もあり、麺は全体的にはかなり好みが分かれそうです。

 醤油ベースのスープは塩味がかなりおさえられていて、あっさりめ。人によっては物足りないと感じる味かもしれません。自販機で販売されているので、ラーメンとして食べるというよりは、飲み物として飲むことを意識している可能性も高そうです。

 一方で具材はかなりしっかりとしていて、食べごたえがあります。太めのメンマはシャキシャキとした食感が小気味よく、チャーシューも薄切りながら柔らかく、味が染みています。

 念願かなってようやく食べることができたらーめん缶。なかなかにチャレンジングな商品だと思いました。

 こんにゃく麺より“ラーメンらしさ”が確実に一段階上がった感じはありますが、それでもやはり本物の麺の壁は分厚い。スープに浸けっぱなしにしていても伸びない完璧な小麦麺、を実現するまでの道のりは険しそうです。

 「ラーメン大好き小泉さん」とのコラボ缶はなくなり次第終了とのことで、気になった方はぜひお早めに食べてみては。

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025100904.html
丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食