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 一日を明るくし、笑顔にしてくれるのは、ほんのささやかな出来事だ。例えばそれは、ある男性のスニーカーの試着だったりする。

 アメリカで、娘と共にスニーカーを買いにやってきた父親は、試し履きした後、娘に「スニーカーを買うならスピードテストが必要よ」と冗談を飛ばした。

 父親は、「もう年だから走れないよ」と言いながら、広い売り場内を全力疾走。その姿はSNSに公開され、300万人以上のユーザーに笑顔をもたらした。

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冗談から始まった「スピードテスト」

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 娘のジェシーさんは父親と一緒にスニーカー売り場を訪れていた。父親が1足のスニーカーを試し履きしたところ、軽い冗談のつもりで「スニーカーを買うならスピードテストが必要よ」と声をかけた。

 父親は「スピードテストが必要なのか?でももう年だし、そんな速く走れないよ」と言いながらも、広い売り場をダッシュすると、一旦減速し、走って戻ってきた。その姿にジェシーさんは思わず笑い出してしまった。

 その様子を撮影した動画はすぐにSNSで話題になり、再生回数はたちまち300万回を超えた。

注目されたのは「止まり方」

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 父親のダッシュもさることながら、ネットユーザーが最も注目したのは、スピードを落とすときの“止まり方”だった。

 「笑いすぎて涙が出た」、「加速は良いけどブレーキが甘いようだね」「減速に笑った」など、コメント欄には、多数の意見が書き込まれた。

 動画を見た人たちは、まるで車のように止まる父親の姿にクスッとさせられたようだ。

 後日、ジェシーさんは父親とのQ&A形式の動画も公開。その中で父親は、自身の止まり方を「アンチロックブレーキ方式」と表現した。

 これは自動車の制動システムをもじった言い方で、足を細かく動かしながら減速するという、本人なりの“安全停止法”だという。

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I know I know. My laugh is annoying

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試し履きしたスニーカーを購入 その後はジャンプテストも

 父親が試したのは「スケッチャーズ・アーチフィット・オーバンキンケード(Skechers Arch Fit Orvan Kincade)」というモデル。

 立ったまま手を使わなくてもラクに履ける人気のスリップインズシリーズの1つで、足のアーチ(土踏まず)を支える構造が特徴。履き心地に優れ、歩行をサポートしてくれる人気シリーズだ。

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 履き心地、さらには走り心地を気に入った父親は、そのままこのスニーカーを購入。

 さらに後日、娘に促されるままに「ジャンプテスト」まで披露した。

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Replying to @Doug the jump test

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家族の自然なやりとりが心を和ませる

 ある視聴者が「うちの父にこんなことさせたら怒られそう」とコメントしたのに対し、ジェシーさんは「私たち、恥ずかしいってあまり感じないんです。たまに母を困らせるくらいで」と返答している。

 特別な演出もなく、プロの編集もない。ただ父親がスニーカーを履いて走っただけの映像が、これほどまでに人々の心をつかんだのは、ふだんから冗談を言い合える親子の関係と、周囲を和ませる自然体の姿だろう。

 日々の暮らしの中にある小さな笑いや温かさこそが、気持ちを明るくする力を持っているのかもしれない。

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