
「ブルーロック」のイベント「ブルーロック エゴイストフェスタ2025」が9月28日に開催され、声優の浦和希、内山昂輝、島崎信長、河西健吾、古川慎、海渡翼、小西克幸、斉藤壮馬、仲村宗悟、内田雄馬、三上瑛士、興津和幸が出演。本イベントのオフィシャルレポートが公開された。
■7000人の熱気が高まるなか、いよいよ試合開始
キャスト12人が集結し、昼の部7,500人、夜の部6,500人延べ14000人のファンが駆けつけた。今回は昼の部の模様を紹介。会場には本イベントの公式グッズ販売コ-ナー、イベントビジュアルイラストの等身大パネル展示、オリジナルメニューのキッチンカー、本作「ブルーロック」のほか舞台版のパネル展示やフォトスポットなど、数々のエリアが展開。また本イベントはデイゲーム(昼の部)、ナイトゲーム(夜の部)ともにライブ配信も実施された。
KICKOFF!の文字がスクリーンに映し出され、オープニングムービーが流れると、客席は青を中心に色とりどりのペンライトの光で埋め尽くされる。そして、キャラクター紹介VTRに合わせて、浦(潔世一役)、内山(糸師凛役)、島崎(凪誠士郎役)、河西(乙夜影汰役)、古川(烏旅人役)、海渡(蜂楽廻役)、小西(蟻生十兵衛役)、斉藤(千切豹馬役)、仲村(我牙丸吟役)、内田(御影玲王役)、三上(氷織羊役)、興津(剣城斬鉄役)が、1人ずつステージ上に姿を現す。
河西が乙夜の「ばきゅん」ポーズをしたり、仲村がゴールキーパーの我牙丸らしい両手を広げたポーズを決めたりと、個性あふれる登場の仕方を披露し、会場を大いに沸かせた。今回イベントの進行役を任された興津は「僕がMCをするからには、泥船に乗った気持ちで頑張っていきますので、安心してください!…合ってる?」と冒頭から斬鉄役らしい発言をする。
1人ずつ挨拶していく場面でも、蟻生役の小西の「オシャ侍の声を担当しています」や、玲王役の内田の「どうも器用大富豪です」といったふうに、キャラらしい発言が次々と飛び出すのも個性が強いキャラだらけの本作ならでは。
さらに、9月20日開催の「ABEMAアニメ祭りブルーロック放送室~出張版~」のコーナー企画で、島崎が本イベントに雷市陣吾役の松岡禎丞を呼ぶと話したことを受けて、松岡からスペシャルメッセージが届くうれしいサプライズも。
また、原作コミックスの全世界累計発行部数が5000万部を突破したとの発表があり、会場は大きな拍手に包まれた。浦が聞いたところによると、アニメ化のプロデューサーが最初に映像化の企画書を作成した当時は、まだ発行部数が50万部だったそう。そこから人気が高まっていき、100倍の発行部数に到達したことにキャスト一同大喜び。
■キャストがイチ推しのシーンを紹介
最初のコーナーは、アニメ第2期のイチ推しのシーンについて語る「FLOWに入れ!VS. U-20 JAPANハイライト!」。
まずは仲村が第31話「糸師冴」で冴が角度がない状態でゴールを決めたシーンを選び、「敵チームでも絶賛しちゃうでしょっていうシュートが素晴らしいなと思った」と、天才ぶりが遺憾なく発揮されたプレーを褒めたたえた。ちなみに冴の弟である凛役としてコメントを求められた内山は、冴ではなく「キーパーをやれているのがすごいですよね」と我牙丸を称賛。続いては、小西と海渡の2人がそろって、第32話「青の遺伝子」で蟻生が冴のシュートを止めたシーンをあげた。小西が「オシャがオシャを選ぶのはわかるけど……」と、海渡に蜂楽が登場しないシーンを選んだ理由を聞くと、「絶対(冴のゴールが)入ったと思ったでしょう?この瞬間が一番興奮しました」と、ブルーロック側がリードしたまま前半戦を終われたことに関する蟻生の功績について熱弁。これには小西も納得した表情を見せていた。ちなみに小西は、第33話「ナイトスノウ」や第38話「終撃」などの多彩なオシャ語録が披露されたシーンも併せて選んでおり、スクリーンにポーズを決めた蟻生が映し出されるたびに、キャスト陣からも笑いが巻き起こっていた。
また、第34話「交代劇」で千切がベンチに下がったシーンをあげたのは斉藤。選手たちの成長や進化だけでなく、うまくいかない瞬間の悔しさもリアルに描かれているのが本作の魅力だと語り、「二子くんも一緒に交代になってますけど、ちょうど花江(夏樹)くんと一緒に収録だったんですよ。だから悔しさを抱えた2人での収録もすごく思い出に残っていた」と懐かしそうに回想。
玲王と凪が推しキャラだという三上は、第36話「花」で玲王が凪のコビーを披露するシーンをピックアップした。「凪の代名詞とも言える、瞬間吸収からのタップリフトからのジャンピンターンの流れを、ここで見せてくれて。何より、そのスーパークリアで玲王が蹴ったボールが、前線の凪に届くんですよ!」とその愛を爆発させる。本日の出演者で一番若手の三上が熱く語る様子を「本当に好きなんだね」と、先輩キャストたちが見守るという、微笑ましいやり取りが繰り広げられた。
そしてコーナーの最後では、浦が第38話「終撃」の潔のダイレクトシュートをあげ、「これまでの道のりが全部ムダじゃなかったって言ってくれるような、何回観ても泣きそうになるくらい大好きなシーンです」と感慨深げに語った。ゴールを決めた直後の潔のブレス音は、浦が「ここに潔の気持ちを入れたい!」とアドリブで入れて採用されたものだそうで、一緒に収録していた内山も「歓喜の直前のブレスがよかった」とコメントした。
■原作者監修の朗読劇コーナー
デイゲーム1つ目の朗読劇には、小西・仲村・斉藤・興津・海渡・内田が参加。U-20日本代表戦直前の最終合宿にてディフェンス陣が練習をしている場面で、蟻生が試合での各々のプレーについて「それぞれのオシャを知らなすぎる」と言い出し、互いの理解を深めようと各自が思い描くオシャを披露したり、“FLOW”とは何かを考えたりするものの、千切以外にツッコミ役がいないため、どんどん収集がつかなくなっていくという内容。
後半は玲王が参加して“FLOW”とは何かをうまく言語化したことで話がうまく着地するが、天然キャラたちのあまりにもカオスなやり取りに、会場は大爆笑。振り返りトークでも、興津は「私は何を言っているかまったくわかりませんでした」、斉藤が「だんだん“オシャ”タルト崩壊してきた」と笑いながらコメントした。
次は、浦・内山・島崎・古川・河西・三上による朗読劇。同じくU-20日本代表戦直前の最終合宿での1シーンだが、こちらは凛が中心となって詳細な作戦会議を行うというストーリー。話を聞いていなかった乙夜がふざけ、そこから乙夜と烏のコンビネーションに話題に移り、それを聞いた凪が自分と玲王のコンビネーションを顧みるといった、ファン垂涎の内容が展開された。
本イベントの朗読劇の脚本は、アニメのシリーズ構成・脚本担当の岸本卓氏が書き下ろし、原作者の金城宗幸氏が監修したものだそう。また、凛が烏と作戦会議中に揉めていたことについて、内山が「凛は仲がいい人いないの?凛に幸せになってほしいなって、親心的な感情が湧いてきました(笑)」と話し、島崎が「まずは家族と和解したほうがいいよ」と鋭いツッコミを入れる場面もあった。
■あでぃしょなる・たいむ!でも印象深い烏の「凡でも鑑定団!」
デイゲームも後半戦に突入し、「ブルーロック」にまつわるお宝を見せて、凡か非凡かを判定する「凡でも鑑定団!」のコーナーへ。凡か非凡かは、観客が振るペンライトの多さによって最終的に判定されるとのこと。
最初に登場したのは、三上が持ってきたTVアニメ第2期の台本。「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」が初のアニメレギュラー作品である三上は台本すべてがお宝だといい、とくに持参した話数の台本は「剥き出しにするだけがエゴじゃないで」という氷織のセリフについて悩みに悩んだこともあって、とくに思い入れが強いと語った。該当ページにはびっしりと細かく書き込みがされており、客席だけでなくキャスト陣からもすごいと感心する声があがった。「“エゴじゃないで”のセリフを、氷織くんのキャラから外れるくらい低くしてくださいとディレクションをいただいて、そこに苦戦しましたね」と収録を振り返った後、先輩たちからの無茶ぶりに応えてそのセリフを再現。大きな拍手が起こり、客席による判定はもちろん非凡となった。
2つ目のお宝は、浦が持参した湘南ベルマーレのユニフォーム。Jリーグとコラボした際に作られた潔の背番号と名前が入った特別仕様のもので、国立競技場で試合があったときにこれを着てピッチに立った浦は、「ちょうどU-20戦のアフレコ前だったんです。潔が作中でピッチの上に立って、勢いにのまれる瞬間があるんですけど、それを国立競技場で実際に味わうことができた」というエピソードを明かす。貴重なお宝が連続で登場したため、古川から他のキャストへ「凡か非凡かって言ってるのに、非凡なものしか持ってきてない!」とまさかのダメ出しが飛んだ。
3つ目は、海渡が持参した眼鏡市場とのコラボで作られた蜂楽のメガネ。海渡が実際にメガネをかけてみせ、「目が悪いんですが、普段使えるものとしてのコラボ製品は初めてだったので」と思い入れを語った。
そして4つ目のお宝はなんと、原作者・金城氏が出品した原作漫画2話目のネーム。スクリーンに鉛筆で書かれた「エゴイストFW」の文字がアップで映し出されると、キャストから「タイトルが『ブルーロック』じゃないの!?」と驚きの声が。タイトルだけでなく、潔たちチームZのキャラクターデザインも固まっていないころのネームという、レアすぎる品の登場に会場は大いに盛り上がった。
本コーナーはこれだけでは終わらない。ラストのお宝は、作画担当のノ村優介氏が初めて漫画賞に投稿した原稿から使っているペン軸。現在進行形で漫画執筆に使用しているもののため、実物を持ってくることはできず、写真が鑑定に出されることとなった。ノ村氏からは「ブルーロックの連載を最後まで付き合ってもらうつもりです」という熱い思いのこもったメッセージも寄せられ、当然ながら先生方の鑑定品はどちらも満場一致で非凡の判定に。5品すべてが非凡という結果になったが、ラスト2つが先生からの出品ということもあり、「凡なものなんてひとつもない」と古川も納得の表情だった。
■熱い朗読劇と、怒涛の新情報コーナー
続いては、浦・内山・海渡・斉藤・仲村・島崎・内田・興津が参加する朗読劇へ。アニメ第2期の最終話の凛が潔にライバル宣言をするシーンと、その後の祝勝パーティーの様子などが語られた。雷市陣吾(CV:松岡)と五十嵐栗夢(CV:市川蒼)も登場してチームZメンバーが互いの健闘を称え合う。一方の凪と玲王は、ハイテンションの斬鉄が乱入したおかげもあって気まずさが消え、思いの丈を打ち明ける。そしてラストは、凛と潔の「世界一のストライカーになるのは俺だ…!」というセリフで熱く締めくくられた。
盛りだくさんのイベントも終盤に差しかかる。告知コーナーでは、現在全国巡回中の「ブルーロック展EGOIST EXHIBITION the animation」に新規描き下ろしキャラクターが電撃参戦のお知らせに加え、ワールドカップイヤーである2026年夏に実写映画公開というビッグニュースが発表。そして、TVアニメ新シリーズ制作決定の映像が流れると、この日一番の大歓声が沸き起こった。
■ファンへのメッセージ
そして、デイゲームもついに終わりの時間を迎えた。アディショナルタイムに突入し、キャストそれぞれがファンにメッセージを届けていく。
興津「新シリーズのアニメ化が発表されてとてもうれしいです。意地でも出てやる!」
三上「本当に楽しかったです。エゴフェスは終わるんですけど、まだ熱が冷めやらぬ状態です。今後もいろいろあると思いますので、一緒に楽しんでいきましょう」
内田「新シリーズ、めちゃくちゃうれしいですね。これからも玲王と一緒に頑張りたいと思います。引き続き『ブルーロック』をお楽しみください!」
仲村「今日はすべての会話をスーパーセーブできたと思っています。ありがとうございました」
斉藤「新シリーズも発表されましたので、千切と一緒に駆け抜けていこうと思います。これからもよろしくお願いします」
小西「みなさんの中に必ずオシャはあると思います。なので、それぞれのオシャを持って、『ブルーロック』を応援してくださいね」
海渡「こうして新シリーズの発表ができるのも、日ごろからみなさんが応援してくださっているおかげだと思っています。今後も『ブルーロック』の応援のほど、なにとぞよろしくお願いいたします!」
古川「本当に非凡な回でございました。今後も『ブルーロック』を非凡にしていくために、みなさんの力をお借りしていきたいと思います。みんなで非凡になるぞー(笑)」
河西「今回はこのメンバーなんですけど、まだまだ他のキャストもおりますので、みなさんの前に全員そろえる日を願って、これからも頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
島崎「松岡の手紙が、本当に僕らにも知らされずに来たんですけど…途中(の朗読劇)で声が入ってたよね?あっちのほうが大事だよね(笑)。ありがとね、禎丞。そして、ますます今後とも『ブルーロック』は勢いを増していくと思いますので、そのうち1億部突破記念でお会いしましょう!」
内山「糸師凛さんが笑顔を取り戻す日は来るのか…ずっと見守っていきたいと思います。ありがとうございました」
浦「ここまで来るのもいろんな道のりがあったと思うんですけど、『ブルーロック』は本当にたくさんの方に応援していただいて。今日もこんなにたくさんの方にご来場いただいて、配信を観ている方もたくさんいると思うんですけど、改めて愛をたくさん感じる日でした。そして新シリーズの発表をできたことが、本当にすごくうれしいです。これからもぜひ『ブルーロック』と一緒に人生を共に歩んでもらえたら、とてもうれしいなと思います!」
最後は、朗読劇にもあった「ブルーロック」らしいあのセリフで締めくくることに。浦の「世界一のストライカーになるのは…」のセリフに続いて、キャストと観客みんなが声を合わせて「俺だ!」と叫んでそのエゴをぶつけ合い、デイゲームは幕を閉じた。
ナイトゲームでは後半の朗読劇が別バージョンになり、さらにはデイゲームでは「凡でも鑑定団」だったコーナーがナイトゲームでは「○○にトライアウト」というコーナーに。特に「○○にトライアウト」内の「サバイバル エゴエゴじゃんけん!」ではキャスト同士の白熱する足じゃんけん勝負が繰り広げられ、昼の部に勝るとも劣らない盛り上がりを見せた。
※島崎信長の「崎」の正式表記は「立つ崎」



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