米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡が、木星の衛星エウロパの氷に覆われた極寒の南極領域で、高さ200キロにも及ぶ水の噴出を観測したそうだ。

 これは氷に覆われた地殻の下に海が存在していることを示しているという。もしかしたらやつらが存在しているかもしれないという期待度は大幅アップだ。

関連記事:ここなら住める?ケプラー宇宙望遠鏡が探し出した10の地球に似た惑星

 この大噴出は、氷の下に広がっている海の水が、木星の引力によるゆがみでできた氷の隙間から噴き出したものと推測されている。

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した水蒸気の位置を示す写真

関連記事:地球外生命体の存在が更にアップ?木星の衛星エウロパに巨大地底湖

ハッブル望遠鏡は2012年末にエウロパの南極近くから蒸気のようなものが立ち上るのを観測。データを分析すると水を構成する酸素と水素が主成分で海の水が隙間から噴き出したと結論付けた。水は凍って表面に落下したとみている。

 将来の探査では分厚い氷をドリルで掘り進むことが必要と考えられてきたが、NASAのチームはこうした隙間を狙うことで容易にサンプルが手に入るのではと期待している。

 NASAは、小惑星などによって運ばれた有機物エウロパの海で生命に進化した可能性もあるとみており、生命体の痕跡発見に向け、新たな探査構想を立てる予定だという。

関連記事:やはり太陽系には地球外生命体が!?木星の衛星エウロパに魚が生息?

via:nasa.[https://web.archive.org/web/20230926191538/https://www.nasa.gov/content/goddard/hubble-europa-water-vapor/]

 何かあるとは思っていたが衛星エウロパには夢もロマンも氷も水も溢れていたみたいだね。今後の調査結果が楽しみだ。

画像・動画、SNSが見られない場合はこちら