パンスペルミア仮説[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90#.E3.83.91.E3.83.B3.E3.82.B9.E3.83.9A.E3.83.AB.E3.83.9F.E3.82.A2.E4.BB.AE.E8.AA.AC]という言葉を聞いたことがある人は多いと思うんだ。これは、「生命の起源は地球本来のものではなく、他の天体で発生した微生物の芽胞が宇宙空間を飛来して地球に到達したものである。」とする仮説で、「胚種広布説」あるいは「宇宙播種説」とも呼ばれているんだ。

 そしてこの説を裏付けるような事件が、2001年、インドで起きたんだ。インド西部のケララで2ヶ月に及び、赤い雨が降るという異常気象が発生。岸辺や木々の葉は真っ赤に染まり、その雨を浴びた人の服も赤く染まった。研究者がこの雨を調査したところ、赤い雨の内から、微生物の痕跡を発見し、隕石が地球に運んだ地球外生命体であ可能性があると発表したのだそうだ。

Astrophysics: Red Rain ‘Shower of Alien Life[https://web.archive.org/web/20101016020837/http://naturalplane.blogspot.com/2010/09/astrophysics-red-rain-shower-of-alien.html]

 インドマハトマ・ガンジー大学教授ゴフリー・ルイス博士が調査したところによると、その赤い雨の成分は、生物学的特徴を含んでおり、彗星からもたらされた地球外のバクテリア成分を含んでいたという。

インドに降った赤い雨

 また、別の研究者の調査でも、この成分の50%は、炭素、45%が酸素で、残りが鉄とナトリウムという、生物が構成するための要素がきっちり含まれていたそうなんだ。

 さらに、赤い雨が降り出す数時間前、この付近で大きな爆発音がしたとの報告もあった。だとすると、隕石が落下する過程でバクテリアがばら撒かれ、まき散らされた微生物が雲と混じり合い、雨となって降り注いだという可能性も考えられるのだ。

 ということで、「地球上の最初の生命は宇宙からやってきた」というパンスペルミア仮説。賛否両論あるわけだけど、今後の研究結果が待たれるわけなんだ。

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