今からおよそ70年前、時代は1930年頃にさかのぼる。メキシコチワワ州のある村にて、奇形の頭蓋骨が発見されたんだ。

 発見したのは地元の少女。洞窟の中に埋まる骨を掘り出してみると、そこには1体の完全体に近い大人の人骨、そしてもうひとつは、大人の人体と寄り添うようにして埋まっていた子どもの人骨。

 この子どもの頭蓋骨が、通常の人間の頭蓋骨とはあまりにも異なっており、人工的に作り出されたものでもないという。地球上に現存する人間とはかけ離れたこの頭蓋骨は、「スターチャイルド」と名づけられることになったんだ。

Phantoms and Monsters: Paranormal, ‘The Starchild Skull’ [https://web.archive.org/web/20100103032553/http://naturalplane.blogspot.com/2009/04/videos-starchild-skull.html]

 この奇妙な形の頭蓋骨は、少女の死後、アメリカに渡り、研究者ロイド・パイ氏の目に止まった。

 1999年、ロイド氏はこの骨を「スターチャイルド」と名づけ、正体を突き止めるべく研究を開始。研究でわかったことは、この頭蓋骨は900年以上前のものであること、骨の多孔質組織の中から、謎の繊維物質が埋め込まれるようにして発見されたこと。そしてそれは通常の人間の構造からは考えられない現象だということ。

 また、様々な文献等を調べた結果、このような奇形の人間の存在は確認されておらず、通常の奇形や、人為的にゆがませた奇形ではないことも明らかになったそうだ。

 ロイド氏の結論はこうだ。

 「これは人間と宇宙人の間に生まれたハイブリット生物である」

 当然異議を唱える人類学者も当然存在するわけで、彼らの要求に答え、2002年にロイド氏はDNA調査を開始する。

 その結果わかったことは、この「スターチャイルド」の母親はまぎれもなく人間であった。しかし肝心の父親側の遺伝部分を回復することは出来なかった。

 しかしながらこの調査により、スターチャイルドの骨は、通常の人間の骨よりも異常に硬く、切断する際に発生する臭いも通常よりも非常に強いこと、更にその後、骨を溶解すべくEDTAに浸した際にも、人間の骨が通常遅くとも一、二週間程度で溶解するのに対し、「スターチャイルド」の骨は、人間の骨の半分程度の厚さであるにも関わらず、十週間経った後も全く溶解する気配がなかったため、強烈な溶解液を足すことでやっと溶解することが出来た、とその奇妙な特性を記録している。

 ロイド氏はこの調査により更に自分の結論への自信を高め、その後も様々な実験を行い、現在も尚、、「スターチャイルド」の真の起源を証明する最終検査を行うための資金繰りに奔走しているのだそうだ。(X51.ORG : 謎の奇形頭蓋骨 – 「スターチャイルド」は何処から来たか[http://x51.org/x/04/11/3025.php]参照)

ロイド・パイ氏のインタビュー映像フルバージョン

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