米航空宇宙局(NASA)は8月9日、北極圏のデンマークグリーンランド北部の「ペテアマン氷河」から、面積約251平方kmの巨大な「氷の島」が崩落し、分離したと発表したそうだ。

 崩落した氷塊の大きさは米ニューヨーク・マンハッタン島の約4倍で、高さは超高層ビル、エンパイアステートビルの約半分ほどに達する。氷塊に閉じ込められている水の量はハドソン川の流量にして2年分以上、全米国民が利用する水道水にして120日分にも相当する。北極圏で観測された崩落としては、1962年以来、史上最大規模の可能性があるという。

http://www.cnn.co.jp/video/AIC201008080001.html[https://web.archive.org/web/20101114084328/http://www.sorae.jp/030904/4075.html]

 米デラウェア大学の研究チームによると、「氷の島」はこのまま漂流すると、カナダグリーンランド間のネアズ海峡を塞ぐ可能性もあるし、小さな塊に分裂する可能性もある。その後も海岸沿いに漂流を続け、2年以内には大西洋に到達するとのこと。

 専門家らによると、北極圏では気温上昇による氷の融解が進み、数十年以内に夏期には海氷がすべて消滅する可能性もあるとの報告も発表されている。

Huge ice island breaks from Greenland glacier

Ice island breaks off Greenland glacier

初雪 アイスロボ 電動カキ氷機 (Amazon.co.jpで詳細を見る)

画像・動画、SNSが見られない場合はこちら