
飼育崩壊現場からレスキューされた、保護犬の日本スピッツを家族の一員としてお迎え。しかし、どうにも気になることがあったため、DNA検査をしてみた様子がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、1万9000回以上再生されています。
動画を投稿したのは、3頭の保護犬と暮らす仲良し夫婦・のぶくんさん&りょうこさんの日常を発信しているYouTubeチャンネル「ぺすちゃぴちゃんねる」。チャンネル名は、元野犬の「ぺす」くんと繁殖引退犬のトイプードル「チャッピー」ちゃんを家族に迎えたときに付けたものでした。当時はまさか3頭目のお世話をすることになるとは思っていなかったそうですが、新たに迎えた保護犬に「チャン」くんと名付けたのは、「ぺすちゃぴちゃんねる」の“ちゃん”が由来なのだそうです。
今回は飼い主が失踪、飼育崩壊したところをレスキューされ、家族の一員となった保護犬・チャンくんのDNA検査をしてみたようで……?
白いタヌキやポメラニアンと間違えられるスピッツ
チャンくんの元の飼い主はチャンくんを含む10匹ほどの動物を飼っていましたが、ある日突然失踪してしまったそうです。残された動物たちは保護団体の方によって保護され、チャンくんはご縁があって投稿者さん夫妻の家族の一員となったのでした。
そんな経緯で2024年11月に家族の一員となったチャンくんは、「日本スピッツ」(以下、スピッツ)という犬種だと言われていたそうです。しかし夫妻はチャンくんが本当にスピッツなのだろうかと、家族になってからずっと疑問に思っていたといいます。
というのもスピッツはあまり頻繁に見かける犬種ではないけれど、これまで見かけたスピッツは皆同じような顔つきをしていたそうです。しかしチャンくんは顔つきや目などがどうにもスピッツっぽくない上に、ドッグランでも「この子は何犬ですか?」と聞かれることが多かったのだとか。
チャンくんを知れば知るほどスピッツに見えない姿に疑問を持ち、ルーツを知るためにもDNA検査をすることを決めたという夫妻。白いタヌキっぽく、ポメラニアンと間違われることが多いというチャンくんは果たして、どんなルーツを持っているのでしょうか……?
DNA検査の結果は……?
それでは早速、チャンくんのDNA検査の結果を教えてもらいましょう。なにやら真剣な表情をしたチャンくんとともに、とーちゃんが読み上げた結果は……「100% Japanese Spitz」、チャンくんは正真正銘の日本スピッツだったです! これには妻も「マジか!」と驚きを隠しきれません。
ここであらためて、スピッツという犬種について確認してみることに。書類に掲載されているスピッツの写真とチャンくんの姿を比較してみると、意外と似ているように見えます。ただ写真のスピッツは鼻の色が黒、チャンくんの鼻の色はピンクなので、受ける印象が変わりますね。
その後とーちゃんが読み上げたスピッツの標準的な体重は7~14.5キロ、寿命は12~14年とのこと。しかしとーちゃんは3頭の中で最後に家族の一員となったチャンくんは、20年生きさせると力強く意気込みます。
またスピッツの性質については「とても警戒心があり用心深く、早期に警戒を知らせてくれるため優れた番犬になる」とのこと。チャンくんもこの性質を持ち合わせていて、夫妻の家でも最高の番犬になってくれているそうです。
レスキューされる前のチャンくん
「意欲的でおやつや好きなおもちゃを使った、ご褒美ベースのトレーニングによく対応する」という点はあまり当てはまらず、おもちゃにはあまり興味がないとのこと。「よい家庭犬になり、子どもとも非常に仲良くなれるかも」とのことですが、子どもはちょっぴり苦手なのだとか。
その後も「愛嬌がある」「飼い主の気を引こうとする」などスピッツの性質について話し比較していましたが、「用心深い一面を持っているので、何か不審なことを発見すればほえて知らせることもあります」という項目については、何か思い当たる節があるようです。
ここで夫妻はレスキューされる前のチャンくんが暮らしていた、飼育崩壊の現場の様子を見せてくれました。現場はゴミだらけで荒れ放題。人と動物たちがどのように暮らしていたのか想像もできないほどの状態だったそうです。
そんな環境で暮らしていたチャンくんにとって、外の世界は見たことも聞いたことも、触れたこともないものばかりだったことでしょう。実際にチャンくんは警戒心が強く、すぐにほえてしまうそうです。夫妻はそんな荒れた環境で暮らしていたからこそ、チャンくんをいつも真っ白できれいな子にしてあげたいと思っているそうですよ。
続くスピッツの身体的特徴には、「陽気な性格ですばしっこい」「とがったマズルや警戒心の強い表情などはキツネによく似ている」と書かれていました。チャンくんのマズルは太くて短いため、スピッツらしさがちょっぴり薄く、キツネよりもタヌキっぽく見えるのかもしれません。
さらに「三角形の耳、小さくて丸い黒い鼻、黒く縁どられたアーモンド形の目」という説明の後、「全体的な印象としては威厳がありエレガント」と書かれていましたが……チャンくんはエレガントというより、コメディーな感じなのだとか。スピッツらしいところもスピッツらしくないところも、どちらもチャンくんの個性であり、魅力ですね。
先住犬のありがたさ
チャンくんをお迎えして半年ほど経過しましたが、夫妻はぺすくんがいなかったら、この半年はかなり大変だっただろうと振り返っています。実は夫妻はあまりしつけをしておらず、先住犬のぺすくんが必要なことを全部教えてくれたそうです。その結果、チャンくんは夫妻宅に来てから待てやおすわり、散歩など、さまざまなことができるようになったそうですよ。
夫妻は愛犬たちと向き合う際、「名前+ダメ」「名前+いい子」と名前とセットで指示を出すようにしているとのこと。また「ダメ」や「待て」だけでなく、何かができた時や守れた時は「いい子」とほめるようにしているそうです。
ぺすくんとチャッピーちゃんがいたおかげで、チャンくんは3頭の中で一番手がかかっていないワンコなのだとか。愛犬同士が交流し、必要なことを教えあってくれるという点は、多頭飼いならではの大きなメリットであり魅力ですね。
「白タヌキに見えた」「ご夫婦のわんこ愛を感じました」と反響
動画には、「チャンくん 白タヌキに見えちゃいました」「️ご夫婦のわんこ愛を感じました。家のわんこも白キツネではないかな?と思う事があります(笑)確かに大きめのポメラニアンていますよねぇ!!」といったコメントが寄せられていました。
夫妻はYouTubeチャンネル「ぺすちゃぴちゃんねる」とTikTok(@pesu_chapi)で、3頭の保護犬と暮らす日々の様子を公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「ぺすちゃぴちゃんねる」



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