
台風の発生が相次いでいます。伊豆諸島の八丈島では、台風22号の影響で、停電や断水など甚大な被害に見舞われました。その後、すぐに台風23号が、再び伊豆諸島に接近し、暴風や大雨をもたらしました。現在、南の海上には、台風のたまごが発生しています。台風まで発達するかは、まだわかりませんが、19日(日)頃から沖縄などに影響が出る可能性があります。
相次いで発生した台風の影響で、伊豆諸島の八丈島では甚大な被害
このところ台風の発生が相次いでいます。
伊豆諸島の八丈島では、台風22号の影響で、停電や断水など甚大な被害に見舞われました。
台風22号は、非常に強い勢力で、9日明け方、伊豆諸島に最も接近しました。
伊豆諸島の八丈島では、48時間降水量489.0ミリを観測、統計開始の2003年以降、年間を通して1位の値を更新しました。
八丈島空港では、最大風速34.3メートルを観測、統計開始の2003年以降、10月の1位の値を更新しました。瞬間的には54.0メートルを観測しています。
今日13日午前中には、八丈島がある伊豆諸島に台風23号が強い勢力で接近し、再び暴風や大雨をもたらしました。
なぜ台風の発生が相次いだ?
今回、相次いで台風が発生したきっかけは、10月に入ってから偏東風が波を打ったためとみられます。偏東風とは、地球の周りを東から西へ向かって吹いている風で、地球が自転しているために起こります。
この波打った偏東風により、反時計回りの低気圧の渦と、時計回りの高気圧の風の流れが交互に並び、低気圧の渦のところで、台風22号と台風23号が、次々に発生しました。
一時発達しなかった台風23号だが、伊豆諸島に接近する時は強い勢力に
台風23号は、フィリピンの東からマリアナ諸島近海にかけて形成されたモンスーンジャイアとよばれる大きな反時計回りの風の流れに一時取り込まれて、南大東島の東を北上しました。
この時は、発達することはありませんでした。
台風23号は、北上するにつれて、モンスーンジャイアから離れると、海面水温が高い日本の南で発達し、八丈島がある伊豆諸島に、強い勢力で接近しました。
新たな台風のたまごも発生 19日(日)頃から沖縄などに影響か
現在、南の海上では、熱帯収束帯ITCZと呼ばれる偏東風と南半球から西へ吹く風の境界線が形成されています。この熱帯収束帯ITCZで、小さな渦が発生し、台風のたまごとも呼ばれる熱帯低気圧が発生しました。これは、台風発生でよくみられるパターンです。
熱帯低気圧が、台風まで発達するかは、まだわかりませんが、西進し、19日(日)頃から沖縄などに影響が出る可能性もあります。今後、最新の気象情報をご確認ください。







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