

海外のアーティストがあるプロジェクトのために作りあげたなんとも奇妙な映像が話題になっている。
それは流体でありながら、摩訶不思議なふるまいをする磁性流体に色を混ぜたものなのだが、まがまがしい色彩のカオスの中から現れるうねうねとした模様や、ブツブツとした無数の異形に引き込まれてしまう人も多いようだ。
ということでトライポフォビアの人には注意が必要だ。
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化学反応を利用したアートプロジェクト
この動画は、CGアーティストでありアニメ映画監督のフランス人、Antoine Delacharleryらが、化学反応のグラフィック的な側面の研究のため行っている「ケミカルブイヨン」というプロジェクトの一部だ。

そのプロジェクトは手に入りやすくて奇妙な製品を混合して、自然なパターンを見出すことを目標にしており、今回の映像は磁性流体を使用した試みの中でもとりわけ目を引く見事なパターンを集めたものだという。

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磁性流体と色の組み合わせが生む新たな世界
磁性流体は、流体でありながら、磁性を帯び、砂鉄のように磁石に吸い寄せられる性質を持つ機能性流体の一つで、子どもの玩具などにも使われているが、今のところそれ以外の実用的な用途はわずかしかない。

彼らはその磁性流体に少量の色を混ぜると、原型をとどめない奇妙な塊が誕生する性質を応用し、カラフルカオスなビジュアルを作り出した。

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色彩の混沌から生まれては姿を変える不思議な異形たち。組み合わせの妙で生まれた磁性流体はアート界を広げる新たな手段として、さまざまな試行錯誤に取り入れられている。
via:sploid[https://web.archive.org/web/20171128025319/https://sploid.gizmodo.com/add-a-bit-of-color-and-magnetic-ferrofluid-becomes-the-1798543590] / CHEMICAL-BOUILLON[http://cargocollective.com/antoinedelach/CHEMICAL-BOUILLON] / youtube[https://www.youtube.com/watch?v=bGug-NXRskY] など / translated by D/ edited by parumo



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