
採用面接で一抹の不安を感じたことはあるだろうか。悪い予感が的中したという投稿が寄せられた。投稿者は、とある地方で個人経営の牧場に勤務していた30代男性。
「面接のときから嫌な予感はしてました」
男性は面接時間の10分前に到着、5分前に面接の場に入った。自身はスーツ姿だったが、そこに現れた社長は「スウェット、素足、サンダル」という部屋着のような格好だった。
男性は「え?何その恰好」「大丈夫かここ…」と不安でいっぱいになるも、採用が決まり入社することに。しかし、その不安はすぐに現実のものとなる。(文:天音琴葉)
セーフとは一体……
入社後、まずは先輩がマンツーマンで指導についてくれた。ここまでは良かったが、先輩から思いもよらない言葉をかけられる。どこの作業を教えるかといった指示を何も聞いていないため、とりあえず自分がメインでやっている作業を教えるというのだ。「え、俺まだ何やるか決まってないの?」と男性が唖然としたのは無理もない。
「面接から12日経ってるけど決まってないの? 教育担当の人が何も聞いてないってどういうこと?」
ずさんな管理体制はこれだけではない。出来上がったシフトを見ると「12連勤」が組まれており、驚愕したという。法律的に問題ないのか社長に尋ねると、悪びれもせずこう言い放った。
「12連勤まではセーフだから大丈夫!」
労働基準法では、労働者に毎週少なくとも1回の休日を与えなければならないと定められている。しかし6日勤務を続けて2回やる理屈で最大12連勤を組むことは可能だ。だが働く立場にしてみれば休息をとることができず、まったく「セーフ」ではないだろう。
寝起きの声で「今向かってます」
その後、男性が一人で作業をできるようになった頃には、社長のルーズさにも直面する。取引先の業者が朝9時から作業の予定で待っていたが、社長が現れない。連絡すると、9時半にもかかわらず寝起きの声で「今向かってます」と返答があったという。
自分に甘く、他人に厳しい社長だったようだ。ある日、男性が一度だけ遅刻をしてしまった際のこと。社長はこう言い放った。
「今日遅刻したんだって? じゃあ冬のボーナスは無しだね」
この一方的な通告に、男性は1時間ほど社長と揉めたという。結局、雇用契約書の内容も守られない状況に呆れ果てた男性は、「俺今月で辞めますと伝えそのまま退職」。投稿の最後を「昭和や平成ではなく令和の話です」と結んだ。
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