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どんなに仕事ができても、ハラスメントをするような人物を見逃している職場は問題だ。投稿を寄せたのは、東北地方に住む40代女性。以前勤めていた医療機関でのつらい体験を振り返る。そこで女性主任から目をつけられ、ハラスメントと感じるような言動に苦しめられる日々が続いたという。

「ひどいものだと『あの人はパートだから関わるな』と主任のお気に入りの社員に悪口まで言われていました」

主任のパワハラの矛先は投稿者以外の新人にも向けられていた。そのため退職者が相次いでいたというが、上司や会社はその原因を把握していなかったのだろうか。(文:天音琴葉)

「辞められては困る」問題を認識しつつも注意せず

耐えかねた女性は、上司に相談したが、返ってきたのは信じられない言葉だった。

「主任はそういう性格で、何人も主任が原因で退職してることも分かっているが仕事ができる人材だから辞められては困る」

結局、主任は注意されることもなく「野放し状態」だったという。これでは、新人が安心して働くことなどできないだろう。

結局、投稿者は退職を決意。しかし、到底納得できるはずもなく、労働基準監督署に相談した。その結果、話し合いの場が持たれ、医療機関側が謝罪することで一旦は決着したかに見えた。

受け取った「手のひらを返した」文書

ところが、後日「手のひらを返した文書」が届き、愕然とする。そこには、謝罪の言葉とは裏腹に、誠意のかけらも感じられない内容が記されていたのだ。

投稿者によると、「そういった事実はない、とりあえず申し訳ありませんという文をつければ良いんでしょ」という態度が透けて見えるものだったという。

投稿者はこれに、「仕事ができる人材でも注意すべきことはしないといけない」と心情を吐露。放置している医療機関も「おかしいです」と、怒りをにじませた。

企業がハラスメントを認識しながら放置した場合、従業員が安全に働ける環境を整える「安全配慮義務」に違反する可能性がある。そうでなくても、たった一人のために組織全体の規律を乱すことは、長い目で見れば大きな損失につながるのではないだろうか。

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「仕事ができるから」とパワハラ上司を野放し…退職者が相次ぐ職場を、労基に訴えた結果