シカなど大型動物の死体の肉を好んで食べる新種のハエが、熊本、宮崎県境の山の中で見つかった。発見したのは九州大学名誉教授の昆虫学者、三枝豊平(さいぐさ・とよへい)さん(74)のチームで、年内にも学術雑誌で発表する。

ソース:朝日新聞デジタル:新種のハエはシカ肉がお好き 九州山中で国内初発見 – サイエンス[https://web.archive.org/web/20120403184203/http://www.asahi.com:80/science/update/0127/SEB201201260059.html]

 見つかったのは、死んだ大型動物の骨髄を食べる「チーズバエ科」に属するハエ。胴体の背中からトゲが2本出ているのが特徴で、三枝さんは「フタトゲバエ」と名づけた。体長4~7ミリで、よく見かけるイエバエなどよりも細長い。

フタトゲバエの標本。背中から2本のトゲが出ているのが特徴

カース・マルツゥ

 背中からトゲが出ている同じ仲間のハエはヨーロッパで2種類、中東とシベリアで各1種類見つかっているが、これまで国内での発見例はなかった。

 2004年2月、三枝さんの研究チームが宮崎県小林市の山中で偶然に採集した。見慣れない姿に、国内外の文献を調べたり、国立感染症研究所などの研究者に問い合わせたりして、新種と突きとめた。その後も熊本、宮崎県境でシカの死体に集まっているのを見つけた。わなで採ったところ、山中に多くいることが確かめられたという。

 チーズバエ科と言えば、世にも奇妙なあのチーズ「カース・マルツゥ」に入っているウジ虫さんたちもチーズバエの幼虫だよね。っということはもしかしたらもしかして、九州名産のウジ入りチーズが誕生するかもの予感?

カース・マルツゥのウジがよくわかる鮮明映像

カース・マルツゥは製造段階で意図的に成虫に卵を産み付けさせるためこの幼虫がつく。チーズバエの活動により、高いレベルの発酵とチーズの脂肪の分解を促進する。チーズの中のウジ虫を触ると最高で15センチメートルの距離を飛び跳ねるためチーズを食べるときは目を保護することが推奨される。食べる前にチーズの幼虫を取り除く人も幼虫ごと食べる人もいる。強烈な臭いがし、食べると舌をひりひりさせ、体の他の部分にも影響を与えるかもしれないほどの破壊力を持った粘着性で刺激性のネトネトした物体であるそうだ。(wikipedia[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%84%E3%82%A5])

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