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最高速度45km/hのマイクロモビリティ

トヨタは英国政府からの1500万ポンド(約30億円)の支援を受け、コンセプトカー『FT-Me』の量産化を検討している。英国バーナストン工場で生産される可能性がある。

【画像】全長2.5m以下! トヨタの都市型マイクロモビリティ【トヨタFT-Meコンセプトを詳しく見る】 全21枚

FT-Meは、欧州のL6e小型四輪車カテゴリーに準拠するマイクロモビリティで、最高出力は8ps、最高速度は45km/hに制限される。同カテゴリーにはシトロエン・アミやマイクロミクロリーノなどが存在する。

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ヨタFT-Meコンセプト    トヨタ

3月に公開されたFT-Meコンセプトについて、トヨタのモビリティプロジェクト責任者スティン・ピーターズ氏は「都市部のドライバー向けの、広範なモビリティパズルにおける重要なピース」と説明している。

トヨタは今後、いわゆる「ラストマイル配送」に特化した商用車メーカーのエルム(Elm)、素材企業のSavcor、ダービー大学と共同で、FT-Meの量産化に向けて実用性などを検証する。

エルムの配送バン『エボルブ』の部品と、Savcorの太陽光パネル付きルーフを使用する。トヨタは以前、このルーフで1日あたり最大30kmの航続距離を賄えると発表していた。

FT-Meの研究開発は、欧州向けのカローラの生産を担っているダービーシャー州バーナストンの施設で行われる予定で、その後、ダービー大学がユーザーによる使用状況に関する研究を実施する。

英国法人のトヨタ・モーター・マニュファクチャリングUKのダリウシュ・ミコライチャク社長は、「今回の資金提供により、持続可能な都市モビリティへの需要増に対応する先進的なバッテリーEVの実現可能性に関する理解を深めることができます」と述べた。

この政府資金は、英国自動車産業のゼロ・エミッション車生産への移行を支援する25億ポンド(約5000億円)の助成金プログラム『Drive35』から拠出される。

Drive35の支援を受けるための条件の1つは、当該の企業またはコンソーシアムが少なくとも予算の50%を自己資金で賄うことだ。今回のケースでは、トヨタが大部分を担ったとみられる。助成金を管理する先進推進センターによれば、トヨタの小型四輪車プロジェクトへの総投資額は3030万ポンド(約60億円)に上るという。


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