

乾燥して眠っていた状態の昆虫を宇宙空間で蘇生させる実験に成功したそうだ。この実験は、つくば市の農業生物資源研究所などの研究グループとロシアが共同で行っていたもので、国際宇宙ステーションに持ち込まれたネムリユスリカの幼虫に水をかけたところ、ほとんどすべてが蘇えったという。
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乾燥昆虫の蘇生 宇宙で初成功[https://web.archive.org/web/20161129125941/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140415/k10013763451000.html/]
ネムリユスリカはアフリカの乾燥地帯に生息し、乾燥により体から水分が完全になくなると眠り続けるが、水をかけると蘇生するという特徴を持っている。

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2014年2月、乾燥させ眠られた状態のネムリユスリカの幼虫100匹が、400km上空の国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」にで運ばれた。
その後観察実験が行われ、、日本人初の国際宇宙ステーションの船長に就任した若田光一さんが幼虫に水を与えたところ、ほぼすべての幼虫が3時間ほどで蘇生し、活発に動き始めたという。さらには2週間後、7匹がさなぎとなり、このうち1匹が羽化して成虫になったそうだ。

宇宙で「ネムリユスリカ」を蘇生させる実験に成功したのは世界初となる。
「ネムリユスリカ」は、他生物とは異なり、乾燥させ眠った状態にすれば生命維持装置を使わずに宇宙に運ぶことができる。今回蘇生に成功したことで、生物への宇宙環境の影響を調べる実験生物として今後活用されていくことだろう。
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でもって予想しうるエキサイティングなこの後の展開としては、「宇宙空間で蘇生され世代交代を重ねていった結果、宇宙放射線に耐性を持つネムリユスリカが偶発的にステーションの外へ逃げ火星へと向かった。火星の環境が彼らの進化を加速させるのにそう時間はかからなかった。時を同じくして人類は、火星への有人飛行のミッションが今まさに始まろうとした。人類が火星に降り立った時、そこではじめて直面したのは巨大化した・・・ 衝撃の展開はこの後すぐ!!」



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