

アトランティスは、古代ギリシャの哲学者、プラトンが著書『ティマイオス』に記述した伝説の大陸で、そこには強大な軍事力を持った王国が存在していたといわれている。強引に世界制覇を進めていた為、ゼウスの逆鱗に触れ、海中に沈められたとされている。
プラトンの叙述をそのまま適用するとアトランティスは大西洋にあることになるわけだが、そんな中、ブラジル・リオデジャネイロ沖の大西洋で、かつての陸地の痕跡とみられる岩石が見つかったたそうだ。
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これはブラジルの政府研究機関と日本の海洋研究開発機構が共同で行った調査で発見されたもので、調査には、日本の潜水調査船「しんかい6500」が使用された。
調査団はリオデジャネイロから南東におよそ1500キロ沖合の海底にある台地を調べたところ、深さ900メートル余りの海底で岩の崖を発見し、映像を分析したところ、岩は、陸上でしかできない花崗岩だったことが分かったという。
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発見された花崗岩

また、この崖の周辺から、海の中では生成することが不可能な石英と呼ばれる鉱物で出来た砂も大量に見つかった。海底の台地の幅は、広いところではおよそ1000キロあるため、海洋研究開発機構は、「大陸のような大きな陸地があった痕跡とみられる」としている。

今回見つかった花崗岩は5000万年ほど前に海に沈んだとみられている。年代的にずれはあるものの、何らかの関連があるのではないかと注目されている。
現地調査のリーダーで、海洋研究開発機構の北里洋さんは「実際に潜水調査船に乗って、海底で花こう岩を確認できたときはとても驚き、感激した。伝説のアトランティスとは出来た年代が異なるようだが、大西洋に『大陸のかけら』を見つけた、意義のある発見だと思う」と話しているそうだ。
今後、ブラジルの研究機関が、実際に花崗岩を採取し詳細な分析を行う予定となっている。
そういえば2009年、大西洋に隣接するメキシコ湾の南、カリブ海で水中に沈んだアトランティスらしき写真が公開され話題を呼んでいたが、あっちの方の検証はどうなったんだろう?



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