日本のロボットアニメにはさまざまなメカが登場しますが、その中に「合体ロボ」の系譜があります。「複数のマシンが合体して主役ロボ」になるというものですが、これは『ゲッターロボ』が最初だといわれています。今回は「合体ロボ」についてです。

■元祖合体ロボゲッターロボ』は大ヒット!

ゲッターロボ』は1974年(昭和49年)に放送され子供たちから熱狂的に支持されました。3機の飛行メカが組み合わせによって3体の主役メカになるという設定が斬新だったのです。

ゲッターロボ以降、さまざまな合体ロボアニメが作られました。おもちゃをたくさん作れるので、スポンサーになる玩具メーカーの意向とも合致していたのでしょう。
代表的な合体ロボットアニメを見てみましょう。

■2体合体ロボ
●『天元突破グレンラガン』(放送:2007年)
グレン」と「ラガン」という2つのメカが合体して巨大ロボ「グレンラガン」になります。

■3体合体ロボ
●『ゲッターロボ』(放送:1974年)
ゲッターマシン「イーグル号」「ジャガー号」「ベアー号」の3機が合体して「ゲッターロボ」になります。

●『ゲッターロボG』(放送:1975年)
ゲッターロボの人気を受けて作られた続編。ゲッターマシン「ドラゴン号」「ライガー号」「ポセイドン号」の3機が合体して「ゲッターロボG」になります。

●『無敵超人ザンボット3』(放送:1977年)
ザンバード」「ザンブル」「ザンベース」の3つのメカが合体して巨大ロボ「ザンボット3」になります。

●『未来ロボ ダルタニアス』(放送:1979年)
アトラウス」「ガンパー」「ベラリオス」という3つのメカが合体して巨大ロボ「ダルタニアス」になります。

●『宇宙戦士バルディオス』(放送:1980年)
「ニュー・パルサバーン」「バルディ・プライズ」「キャタレンジャー」の3つのメカが合体して巨大ロボ「バルディオス」になります。

●『最強ロボ ダイオージャ』(放送:1981年)
「エースレッダー」「アオイダー」「コバルター」の3体のロボットが合体して巨大ロボット「ダイオージャ」になります。

●『宇宙大帝ゴッドシグマ』(放送:1980年)
「空雷王」「海鳴王」「陸震王」という3体のロボットが合体して巨大ロボ「ゴッドシグマ」になります。

●『戦国魔神ゴーショーグン』(放送:1981年)
ゴーショーグン」というロボットメカに「キングアロー」「ジャックナイト」「クイーンローズ」という3つのメカが合身します。その点が他の合体ロボットと異なっています。

●『光速電神アルベガス』(放送:1983年)
「αロボ」「βロボ」「γロボ」の3つのロボットが合体して巨大ロボ「アルベガス」になります。

●『絶対無敵ライジンオー』(放送:1991年)
「剣王」「鳳王」「獣王」の3つのロボットが合体して巨大ロボ「ライジンオー」になります。

●『無敵王トライゼノン』(放送:2000年)
「天号」「冥号」「海号」の3つのメカが合体して巨大ロボ「トライゼノン」になります。

●『創聖のアクエリオン』(放送:2005年)
ベクターソル」「ベクターマーズ」「ベクタールナ」という3つのメカが合体して巨大ロボ「アクエリオン」になります。

■4体合体ロボ
●『超獣機神ダンクーガ』(放送:1985年)
イーグルファイター」「ランドクーガー」「ランドライガー」「ビッグモス」の4つのメカが合体して「ダンクーガ」になります。

●『破邪大星ダンガイオー』(OVA:1987年)
ダン・メカニックと呼ばれる4機の戦闘機が合体して巨大ロボ「ダンガイオー」になります。

■5体合体ロボ
●『超電磁ロボ コン・バトラーV』(放送:1976年)
「バトルジェット」「バトルクラッシャー」「バトルタンク」「バトルマリン」「バトルクラフト」の5つのメカが合体して巨大ロボ「コンバトラーV」になります。

●『超電磁マシーンボルテスV』(放送:1977年)
ボルトクルーザー」「ボルトボンバー」「ボルトパンザー」「ボルトフリゲート」「ボルトランダー」の5つのメカが合体して巨大ロボ「ボルテスV」になります。

●『百獣王ゴライオン』(放送:1981年)
宇宙ライオン型メカ「黒獅子」「赤獅子」「緑獅子」「青獅子」「黄獅子」の5つが合体して巨大メカ「ゴライオン」になります。

■6体合体ロボ
●『六神合体ゴッドマーズ』(放送:1981年)
「ガイヤー」「スフィンクス」「ウラヌス」「タイタン」「シン」「ラー」の6つのロボットが合体して巨大ロボ「ゴッドマーズ」になります。

■15体合体ロボ
●『機甲艦隊ダイラガーXV』(放送:1982年)
空前絶後の15体合体ロボの登場するアニメです。主役メカに搭乗するメンバーが15人いるわけですから合体も大変です。「ラガー1」から「ラガー15」までのメカが合体して巨大ロボ「ダイラガー」になります。分かりやすくするため、5人ごとの3チームに分かれていますが、キャラを全員把握するだけでも大変なアニメでした。

いかがでしたか? 最後に紹介したダイラガーの「15体合体」はこれからも破られることはないだろうといわれています。
合体ロボットアニメは80年代ピークだったといわれ、最近ではあまり見られなくなっています。ちょっと寂しい気もしますね。

*……記事内の年表記はその番組の放送が始った年です。

*……本記事では、ロボットアニメに登場する「複数のマシンが合体する主役ロボ」について扱っております。そのため『戦国魔神ゴーショーグン』に登場する敵方の合体ロボット「ゴッドネロス」(35身合体)、またそのパロディーである「ゴッドスルメッチ」(『魔法のプリンセス ミンキーモモ』に登場・70身合体)、『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に登場する「超魔竜ドボルザーク」(501体合体)などは除いております。また、無数のマシンが融合する系のロボットは除いております。

*2015年10月17日追記いたしました。

(高橋モータース@dcp)