現在、dアニメストアほかで絶賛配信中のアニメ『ヘタリア The World Twinkle』。アニメはもちろん、キャラクターソングCDシリーズも好評リリース中です。全8巻発売されるCDには1枚に2人のキャラクターのイメージソングが収録されており、計16人のキャラクターたちの魅力的な歌が楽しめる仕様になっています。

 これまで連続インタビューをお届けしてきましたが、今回は10月28日に発売予定の「キャラクターCD Vol.7 アメリカ(小西克幸)、ロシア高戸靖広)」で、キャラクターソング「It's Easy!!!!」を歌うアメリカ役の小西克幸さんにインタビュー。レコーディングについてはもちろん、印象深いフレーズ、歌詞に秘められた思いなど、たっぷりとお話いただきました!


【『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:小西克幸さん】の写真付き記事はこちら

■ 歌詞にちりばめられた、おもしろさにも注目!

――レコーディングを終えての感想をお願いします。

小西克幸さん(アメリカ役/以下、小西):毎回そうなんですけど、アメリカの歌は、歌なのかふざけているのかわからないキャラクターソングになっています。まぁ僕のせいなんですけど、そもそも1枚目のキャラクターソングCDを出したときにセリフなのか何なのか、という表現をしながら歌ったので、そこからずっと同じ表現を受け継いで、同じ流れの歌になっています。スタッフさんには申し訳ないなと思いつつ、歌う僕の方が相当苦労しています(笑)。アメリカで歌を歌うのってものすごく大変なんですよ、テンションが高すぎて。アニメが決まって、キャラクターソングの話をうかがったとき、「うそだろ? またキャラソン出すの?」って驚かされましたもん(笑)。


――(笑)。アメリカのハイテンションぶりは聞いている分には楽しいですが、それを維持し続けて歌う、というのは大変そうです。

小西:そうでしょ? アニメだとセリフが分散されるのでいいんですけど、歌だとずっと自分だけという状態なので、高く作ったキャラクター声を維持するのがきついです(笑)。


――ハイテンションな曲というのは何となくわかりましたが、全体的にはどのような曲なんですか?

小西:ハイテンションな曲です(笑)。とても明るく元気のいい曲ですよ。レコーディング自体はとても楽しくできましたけどね。詞は、アメリカらしく映画にかんすることやアメリカンジョークが含まれていますが、文章に意味はありません! ですので、意味は考えないでください。「あ~今回の歌もアメリカらしいなぁ」と思って聞いてください。元気ゴーイングマイウェイ、ただそれだけですから。


――とにかくアメリカらしい言葉が並んでいるということですか?

小西:そうです。詞に深い意味があるのかというと、何か意味があるわけではないとスタッフさんもおっしゃっていたので。映画のタイトルにちなんだ歌詞もありますし、原作に落ちていたセリフやネタを使っているフレーズもあるので、ちりばめられたおもしろさを感じてほしいです。


――『ヘタリア』のキャラクターソングはちょっとした仕掛けがすごくおもしろいですよね。

小西:仕掛けというか、間奏すら全部セリフというなかなか斬新な曲ですから(笑)。そういえば音にかなりこだわっているそうで、SEもいろいろと細かく入っているみたいなので、凝った作りにも注目してほしいです。


――以前、アニメのアフレコインタビューで「セリフのテンポが遅くなった」とおっしゃっていましたが、キャラクターソングは変わらずだったんですね。

小西:アニメは第1期のテンポが一番早くて、2期、3期と進むごとに段々とゆっくりめになるんですけど、1期以上にこの歌はテンポが早いです。仮歌を聞いたときに「(テンポが)早いな!」ってヘッドホン投げましたもん(笑)アメリカのイメージ的に早いテンポの曲の方がしっくりくるんでしょうけど、いかんせん早すぎですね。


――レコーディングで大変だったことはやはりテンポ感ですか?

小西:いや、全部です(笑)。テンポもそうですけど、リズムが変化するところもありますしね。

――それでは、歌のなかで一番アメリカらしさを出して歌ったところはどの部分ですか?

小西:僕が、というよりディレクターさんがとにかくこだわっていたのが、「もちろん地球以外でのAction!だってイージーさ」というフレーズの、「Action」のアクセントです。映画を撮影するときに監督さんが言う言葉をイメージしているそうで、そこだけは何度も指摘されたのでポイントなのかなと思います。よく聞いていないと聞き逃してしまうと思いますよ。


――アメリカらしくテンポが早く、単語のアクセントにこだわりがあって、キャラクターとして歌うのは大変ではないですか?

小西:長い間『ヘタリア』にかかわってきて、ずっとアメリカという役を担当しているので、「アメリカをやってください」と言われて、すぐアメリカになれるほど体が覚えているんです。だから今回の歌も「大変だった」とは言いましたけど、アメリカとして歌う分には大変ではないんですよ。ただテンポが早いだけで(笑)。


――さて、今回のCDでは、ロシアの歌とのカップリングになっていますが、デュエットではありません。そこで、もしデュエットするとしたら、どのキャラクターとデュエットしてみたいと思いますか?

小西:デュエットは無理でしょうね。だってどのキャラクターともアメリカはかみあわないですもん。だからカナダと歌えばいいんじゃないですかね(笑)。


――どうして他のキャラクターとかみあわないと思うんですか?

小西:そもそも人とあわせることができないので、人のパートも「このパートいいね!」って自分で歌っちゃいそうですもん。だから誰とも歌わない、歌えないんじゃないかなと。誰かと歌う姿が全然想像できませんし。ですので、どうしてもデュエットを求められたらアメリカとデュエットします!


――先行上映会や振り返り上映会、ラジオの公開録音と新シリーズに入ってから様々なイベントが行われています。過去にはホールイベントなどもありましたが、今後、『ヘタリア』でやってみたいことはありますか?

小西:また映画がやれたらいいなと思います。何でやりたいかというと、キャラクターごとのかかわりあいはアニメを見たり、原作を見ればわかるんですけど、全員が一緒になって同じ方向を向く、というのは劇場版のときしかなかったんですよ。宇宙人が攻めてきて、みんなで力をあわせてその脅威に立ち向かっていく、という全員が一致団結する話だったじゃないですか。みんなが一堂に会して会話をするということは、世界会議でもないかぎり起こらないので、みんなが出て、みんなで会話ができるものがやりたいんです。


――アニメやドラマCDでは枢軸、連合と区分されてしまっていますからね。

小西:たくさんのキャラクターが登場しても、かかわらないキャラクターはかすりもしないままですからね。歴史的にかかわりがなくても、アニメだからとか、ドラマCDだかとか、何か接点を持って会話がしたいんです。それを実現しようとしたらやっぱり劇場版みたいなものなのかなと。とはいえ、『ヘタリア』は劇場でやるような作品ではない=長編作品ではないですから……。今すぐではなくていいので、いつか、全員で集まるものをやりたいです。作品を愛してくれるファンの方がいるからここまで続いてきましたから、そういう方々全員に還元してあげられるようなことがしたいです。もう少しみんなが満足できるような……イベントでもグッズでも何でもいいんですけど、そういうことがやれたらいいですし、やってほしいです。今後、僕たちもファンの方も帰ってこられるような場所を作るためにも、満足してくれる場所を作るためにも、とにかく何かしたいです!


――ありがとうございました。最後にCDの発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

小西:僕はロシアさんの歌がどういう感じなのか現時点ではまだ知らないのですが、知らない分、どういうテイストになっているのかすごく楽しみです。アメリカの歌はいつも通りです(笑)。ただパワーアップしているので、どれくらいパワーアップしているのかを感じ取ってほしいです。ご期待ください。



■アニメ『ヘタリア The World Twinkle』 キャラクターCD Vol.7
アメリカ(小西克幸)、ロシア高戸靖広
発売日:2015年10月28日(水)
価格:1,200円+税
発売元:フロンティアワークス
販売元:KADOKAWA メディアファクトリー

初回封入特典:
ジャケットイラスト特製カード(クリア仕様)

キャラクターCD Vol.1~8全巻購入応募特典:
缶バッジ8種類セット(ジャケット絵柄)
 <仕様>
 ジャケット絵柄
 (バッジ1種に2キャラクターを掲載)、
 A4サイズ台紙付き(OPP個包装)
 <特典概要>
 各巻に「応募用紙」を封入、
 最終巻(Vol.8)に封入される「応募台紙」にて
 応募頂きます。
 ※一部実費負担(1,000円)を頂きます。
 <応募締切>
 2015年12月31日(木)(当日消印有効)


>>アニメ『ヘタリア The World Twinkle』公式サイト