突然ですが、小さな子どもに「神様っているの?」と聞かれたらあなたはなんと答えますか?とっさに言葉に詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。
無垢な子どもにとっては素朴な疑問にすぎないのでしょうが、この質問は大人にとっては、自分自身の人生観や思想まで問われる、難易度の高いクエスチョンかもしれません。
教えて!gooにはこんな興味深いQ&Aがありました。
「神様って」
「先日、3歳くらいの女の子に『神様っているの?』と聞かれました。みなさんならどう答えますか?僕は何も言えませんでした」という質問者さん。寄せられた回答はどれもなかなか深いものばかりでした。
■教育的配慮も必要?
まず多かったのは、教育上の配慮をするパターン。
「私は無神論者ですが。どう答えるかとゆうことであれば『いるよ。神様はいつも○○ちゃんの事を見てるんだよ』と答えます。ただし、夢があるからとかそうゆう理由ではなく『良いことをすれば良いことを、悪いことをすれば悪いことがその人に帰って来る様に、見ているんだよ』とゆう教育的な理由からです。」(kurokawaさん)
たしかに道徳を教えることは宗教の持つ意義の1つかもしれませんね。
また、自分が信じることを率直に伝えるという人も複数いました。
「私自身は無宗教ですので、一応神様はいないと答えます。でも世界にも日本にもいろんな神さまがいると思ってる人もいて、そういう人たちにとって神さまって言うのは特別な存在なんだよという様な内容を言うと思います」(ull_takさん)
神様の存在について自分の中でハッキリ答えが出ている人であればそれをそのまま伝え、そうでない場合にはそのまま「わからない」と伝える…それも、ある種の誠実さだと思います。
■子どもがその質問をした理由も重要
また、同じ質問を子どもの頃にした経験があるという人からの意見も。
「私も、3-4さいころ、大人に、神様がいるかどうか聞いたことを思い出しました。それは、自分だけいいことがひとつもなく、(親にもきらわれていたし、友達もいなかった。)ほんとうに神さまは、不公平だし、私のこと見てないんじゃないの??と思ったからです。そのとき、シスターは、『どこにでもいらっしゃるし、ちゃんとあなたの事をごらんになっている』といわれました。それで 単純ですが、気楽になったので…」(noname#7546さん)
少なくともその瞬間に苦しむ子どもの心がラクになるのなら、「神様はいる」と答える価値はあるかもしれません。それから先は、その子が大人になっていく過程で自ら考えて答えを出すでしょう。
ちなみに質問者さんの話には後日談があります。もともと土手で遊んでいた見ず知らずの子どもに突然「神様はいるの?」と聞かれたという質問者さんですが、その後、同じ子どもに再会してそんな質問をした理由を聞きます。すると、
「もうすぐその子に弟が生まれるそうです。で、その子は毎日の様にお母さんにいつ生まれるのかって聞いてたそうです。そのときにお母さんに『それは神様しか知らない』と言われたそうです。それでその子は神様を探していた、ということでした」
無垢ですね…! なんだか心が洗われる様なQ&Aでした。
吉川晶子
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