職場には、「親睦会費」などの名目で従業員がお金を徴収されることがある。しかし、中には首をかしげるような集金もあるようだ。投稿を寄せた近畿地方の50代女性(事務・管理)は、手術した部長のために徴収されたお金の不満を明かした。

「(部長が)10日ほど休まれて、のち、快気祝いを渡すと企画した人がおり、各人500円を徴収されました」

「快気祝い」とは、病気や怪我が治った本人が、お見舞いをくれた人へ「お返し」として贈るものである。部下が上司に渡すのであれば、「お見舞い」が適切だろう。女性も「何故、手術をしたら、快気祝いを部下が渡すのか?」と疑問を呈する。(文:境井佑茉)

「何か思いがあるのなら、私費で上司に貢げばよいのでは」

女性が疑問を感じたのはそれだけではない。上司が患ったのは大病であり、完全な回復には数年かかる可能性がある。そのため、「快気祝い」を送るのはもう少し後では?と疑念を抱いたようだ。

様々な疑問が浮かぶなか、女性が特に理不尽さを感じているのは、企画者が「昇格したばかりの課長」だということだ。

「私は部長に取り入る理由が見つからず、たかが500円であろうと、払いたくありませんでしたが、払いました」

しぶしぶお金を出したものの、納得は行かない様子だ。昇格したばかりの課長が上司にアピールするための企画ではないか。そう勘繰りたくなるのも無理はない。

「ケチくさい課長は困ります。何か思いがあるのなら、私費で上司に貢げばよいのでは」

善意からの企画だったのかもしれないが、強制的なお金の徴収は結果的に部下の不満を生むこととなった。ましてや企画者の下心が透けて見えるようでは、徴収された側は不信感を募らせるばかりだろう。

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「たかが500円」でも払いたくない! 上司の退院で“快気祝い”を徴収されて納得いかない女性