大谷をはじめ、誰もが満身創痍の状態だったというドジャース。それでも彼らは死力を尽くした(C)Getty Images

 去る11月1日ブルージェイズとのワールドシリーズを制し、球団史上初の同シリーズ連覇を達成したドジャース。最終7戦にまでもつれ込んだ、まさしく死闘を終えたナインからはあらゆる証言されている。

【動画】なんという仲の良さ!真美子夫人が大谷の目を覆うそぶりも見せたパレード中の実際の様子

 5日にはデーブ・ロバーツ監督とタイラー・グラスノー、ブレーク・スネル、ウィル・スミス、キケ・ヘルナンデスの4選手が、と米人気トーク番組『Jimmy Kimmel Live』に出演し、延長18回に及んだ第3戦の舞台裏が明かされた。

 手に汗握る展開となった激闘の舞台裏は、まさに壮絶だった。互いに一歩も譲らずに5-5で延長戦に突入した試合は、10回から互いに投手陣が奮闘。スコアボードには淡々とゼロが刻まれて行った。

 迎えた18回裏にドジャースフレディ・フリーマンのソロアーチサヨナラ勝利を収めたものの、試合時間は計6時間39分を経過。真夜中に帰路に就いたナインはボロボロだったという。

「あれは長かった。とにかく長かったし、最悪の状態だった」

 そう苦笑いを浮かべながら振り返ったのは、18イニングフル出場を果たした正捕手のスミスだ。今ポストシーズンで右手の亀裂骨折から復帰したばかりだった名手は、「最悪だった」という理由を説明している。

「実は13回ぐらいから身体が痙攣を起こし始めて、(ダグアウト裏で)水分と食事をとるようにしていたけど、なかなか痙攣が止まらなかったんだ」

 この時、ロバーツ監督の下には「(スミスが)痙攣をしているから変えた方が良いかもしれない」と助言が届いていたという。それでも正捕手として計10人の投手を引っ張ってきた30歳は「絶対に代わるつもりはなかった」という。

 もっとも、シリーズを通して、コンディション面の不安を抱えていたのは、スミスだけではなかったという。ロバーツ監督曰く、全員が満身創痍の状態だった。

「点滴をしていた選手が何人もいたんだ。キケやグラスノー、そしてショウヘイ(大谷翔平)もそうだ。このワールドシリーズは本当に全員がフィールド上で全てを出し切っていた。ただ、監督としてチームに望むのはそういう姿勢だ」

 無論、日頃からの準備の賜物ではある。ただ、誰もが気迫を出し尽くしたからこそ、“世界連覇”の目標は成就したと言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

正捕手は痙攣し、大谷翔平は注射治療…壮絶だったWS18回の激闘 ド軍ナインが証言した舞台裏「点滴をしていた選手が何人もいた」