ゲーム実況eスポーツの盛り上がりとともに、耳にすることが増えた「ゲーミングPC」という言葉。でも「なんとなくすごそう」とは思っていても、実はどんなPCかは知らない…そんな人も多いのでは?

この「今さら聞けないゲーミングPC」連載では、「今さら人に聞けないけど気になってる」「興味はあるけど、何から調べてみたらいいかわからない」という方に向けて、漫画でゲーミングPCの基本を丁寧に解説していきます。専門用語はなるべくやさしく、知識ゼロでもOK! PCゲームの世界へ、第一歩を踏み出してみませんか?

今回は、人気漫画家兼イラストレーターの「菅原県さん」に漫画化してもらいました!

長時間プレイでPCが熱々、突然クラッシュ――そんな経験、ありませんか? 「ファンが回ってるから大丈夫」と思っていたら、実はそれだけでは不十分。ゲーミングPCにおいて冷却性能は、安定性・寿命・パフォーマンスを左右する重要な要素なんです。
○1 なぜ冷却が必要なのか?

ゲーミングPCは高性能なCPUやGPUを搭載し、膨大な計算を行うため、発熱量は一般的なPCの数倍に達します。熱がこもると、まずパフォーマンスが低下。これは「サーマルスロットリング」という仕組みにより、CPUやGPUが高温になるとクロックを下げて性能を落とすためです。

さらに、温度が限界を超えるとクラッシュフリーズが発生し、強制的にシャットダウンされることも。加えて、高温状態が続くと部品の劣化が早まり、故障リスクが高まるため、PCの寿命を縮める原因にもなります。
○2 冷却方式の種類と特徴

冷却には大きく分けて「空冷」と「水冷」の2種類。空冷はファンとヒートシンクで熱を逃がす方式で、コストが低くメンテナンスも簡単ですが、ハイエンド構成では限界があります。

一方、水冷は冷却効率が高く静音性にも優れ、見た目もスタイリッシュですが、導入コストやメンテナンスのハードルが高めです。どちらを選ぶかは、予算や求める性能、デザイン性によって決まります。
○3 ケース内のエアフローも重要

冷却性能はCPUクーラーだけでなく、ケース内の空気の流れ(エアフロー)によっても大きく左右されます。吸気と排気のバランスを整え、ケーブルを整理して空気の通り道を確保することが重要です。また、ホコリがフィルターやファンに溜まると冷却効率が落ちるため、定期的な清掃も欠かせません。
○4 実践的な冷却対策

冷却性能を維持するためには、定期的なホコリ掃除やサーマルペースト※の塗り替え(2~3年に一度)が効果的です。さらに、夏場は室温管理にも注意し、高負荷時には専用ソフトで温度をモニタリングすることをおすすめします。

部品間の不完全な平坦さを埋めるための粘性流体物質。CPUやGPUなどの熱源とヒートシンクの間に塗布され、空気の隙間を減少させることで、熱の放散を促進します。

「冷却って超大事!」――これは決して大げさではありません。冷却性能を軽視すると、せっかくの高性能パーツが本来の力を発揮できず、快適なゲーム体験が損なわれます。ゲーミングPCにおいて冷却は、まさに“見えない主役”なのです。

次回もゲーミングPCにまつわるエピソードを紹介します!

菅原県 すがわらけん 漫画家&イラストレーター。「週刊ヤングジャンプ」でデビュー。その後、実話系4コマ誌やニュースサイトなどでマンガを連載。あり系LINEスタンプ「Mr.上から目線」シリーズの作者。 Twitter:@sugawaraken この監修者の記事一覧はこちら
マイナビニュース・デジタル編集部)

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