

ガス漏れ、擦り切れた電源コードなど、家電製品のごみ処理問題は現代人の頭を悩ますところだが、昔の人に比べれば全然マシなレベルなのかもしれない。かつての家電製品は、今では禁止となっている体に害をなす物質が多く使われていた。更には操作方法を間違うと大惨事につながるものもあったという。
ここでは、アメリカでかつて使用されていた殺人家電を5つほど見ていくことにしよう。
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1. 冷蔵庫

20世紀始め頃から使われだした冷蔵庫だが、初期の一般消費者向け冷蔵庫は、エチルエーテル、アンモニアや、その他毒性のあるガスを冷却材として使っていた。
二酸化硫黄やギ酸メチルは燃えやすいし、目をむしばむ最悪の物質だった。これらが密閉されている限り問題はないが、経年によりパイプが腐食したり、修理工が不注意だったりすると、ガス漏れが生じ、消費者がガスを吸い込むことになる。
アインシュタインは、このガス漏れが原因で一家全員が死んだというニュースを新聞で読んで、レオ・シラードと共にもっと性能のいい冷蔵庫の設計に乗り出した。だが、彼らが世界を変える前に、フロンガスが冷却器に使われるのが一般的になった。開発者のトム・ミジリーはその安全性を証明するために、聴衆の前でフロンガスを吸い込んでみせた。だが現代の冷蔵庫メーカーは、フロンは環境に悪いことがわかった為、このフロンともおさらばすることとなる。
2. トースター

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最初の電熱式トースターは、1893年にデビュー。スライスしたパンの両面を焼くには様子を見ながら人間が手でひっくり返さなくてはならなかった。熱を伝えるコイルは鉄線が使われていたため、すぐだめになってしまい、火災の原因にもなった。
のちにニクロム線コイルが発熱体の主流になったが、20世紀始めのモデルは、電球のソケットにねじこまれたものが熱源としてよく使われていた。
3. ドライヤー

現在、吸い込むと中皮腫などのガンをひき起こす、空気中の微粒子アスベストの危険性は認知されている。このアスベストを断熱材、キッチンタイル、羽目板などの新建材に使うことは、1989年に違法となった(だが、例外も多い)。
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だが、それより以前、ヘアドライヤーはアスベストの汚染源となっていたのだ。ジェネラルエレクトリックなどのメーカーは、文字どおり、使用者の顔にアスベストが直接吹きつけられるようなドライヤーを製造していた。1979年にリコールが始まったがうまくいかず、1800万台のうち300万台しか回収されていないという。
4. ケンモア(シアーズの家電ブランド)のインドアゴミ処理バーナー

1952年頃、戸外でゴミを燃やす手間を省き、キッチンですぐにゴミを処理できるという宣伝文句で、米大手デパート、シアーズが売り出したゴミ処理バーナーの価格は39.88ドル。ただし、家の中でのゴミ焼却の代償は、自分の家を燃やしてしまう可能性が増したことだった。このバーナーをつかった火災が相次いだ。
5. マングラー(脱水機)

スティーヴン・キングが子供の頃、彼の母親が高速で洗濯物しぼり機を操作するのを見た同僚が、この機械を”マングラー”と呼んだ。これにピンときて、のちにキングは『人間圧搾機』という短編を生み出した。
脱水機が発明される前は、洗濯のときしぼり機を使って余分な水分を絞っていた。巨大な麺棒のようなものではさみ込んだ衣服を、800ポンドの力をかけて圧搾するのだ。うっかりなにかはさんでしまったりしたら大変なこととなる。オンオフのスイッチが一般的ではなかった時代、いちいち電源を抜かなくてはならなかった。
はさまれた指が失われたり、幼い少女の三つ編みの髪が引き込まれて、頭皮がはがれてしまった事故もあった。だが、自動洗濯機が出現しても、どういうわけかこんな恐ろしい脱水機が人気で生き残っていた。1964年の報告では、およそ1700万世帯がこの手のしぼり機つき洗濯機を所有していて、圧挫損傷を心配しながら使っていたという。現在でも節水を心がける人たちの間で、アンティークなこの機械がいまだに使われているという。



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