
●大阪・北区で愛され続けて62年。親子3代で通う常連も多い洋食屋『グリルSano惣』の人気の理由を探ってきた。
地元に帰ると必ず立ち寄る、思い出のお店ってありませんか?
子どものころに家族で通った定食屋さんや商店街のお惣菜屋さん。「昔、あの店のコロッケをよく食べたな」なんて、想像するだけで胸が温かくなる味。大阪北区にある創業62年の洋食屋『グリルSano惣(サノソウ)』は、まさにそんなお店です。

平日はサラリーマンで席が埋まり、休日には家族連れで大賑わい。イートインだけでなくテイクアウトも人気で、街のお惣菜屋さん、お弁当屋さんとしても親しまれています。
「親子3代、4代で通ってくれる方が多いんですよ。遠方に引っ越しても『大阪に帰ってきたら絶対来る』って言ってくださる方もいて。ほんとにありがたいです」と話すのは、お店を切り盛りする佐野さん親子。
昔から変わらない味に魅了される人も多く、吉本芸人屈指の美食家・ケンドーコバヤシさんも絶賛するほどです。
お肉屋さん直営!上質な洋食をお手頃価格で

『グリルSano惣』は、創業70年を超える老舗精肉店『佐野惣』の直営店。精肉店で取り扱うお肉を使った洋食をリーズナブルに楽しめます。
「海老フライライス」や「ハンバーグライス」といった定番メニューが全18種類。なかには550円という思わず二度見するようなお値打ちメニューもあります。

そして、この店の魅力ともいえるのが豊富なトッピング。メインに目玉焼きやエビフライ、鶏のから揚げなど、好きなものを追加できる仕組みで、自分だけのスペシャルな一皿を作れるんです。
今回は「上牛カツライス」に人気メニューの「コロッケ」をトッピングしてみました。
変わらぬ味で愛される「上牛カツライス、コロッケ」

きつね色に揚がった上牛カツとコロッケの横に、千切りキャベツとスパゲティが添えられています。出来立ての上牛カツを頬張ると、衣はカリッと香ばしく、牛肉はやわらかくてジューシー。赤身と脂肪分のバランスが良く、噛めば噛むほど旨味が溢れ出します。
これほど上質な牛肉を1,000円以下で味わえるのは、やはり精肉店直営ならではですね。
![適度な厚みとやわらかさ [食楽web]](https://news-img.cdn.nimg.jp/s/articles/body_images/18697986/f0d368a8ad2d2e8986acacfd96f3d0cbd40f68a0b87a165ed8a0c946a797f6a8853f76c624e8f1446ed8692de22a416ad6fe41ebf6dd4b8818cd1abad23d95d2/b414x400l.webp?key=d33c795b046c202b16b3118431fe6fef0295b16bee20268b1543a929636b0443)
たっぷりとかかっているデミグラスソースは、野菜とフルーツ、牛すじをじっくり煮込み、完成までに1か月以上もかかるそう。サラッとしているのにコク深く、フライの味を優しく引き立てています。
続いて、62年前のレシピを変わらず守り続けているという、一番人気のコロッケをいただきましょう。

アツアツをかじると、ザクッとした衣の中から、なめらかなじゃがいもが顔を出します。スパイスと牛すじを使っているらしく、優しいながらもご飯がどんどん進む味! こちらもデミグラスソースと抜群に合います。

「友達のところに遊びに行くからって、コロッケを手土産に持って行ってくれるお客さんも多いんです」と佐野さん。生のまま購入して自宅で揚げる人もいれば「やっぱりラードで揚げた出来立てが良い!」と熱々をテイクアウトしていく人もいるそうです。
「有名なお店がいっぱいある中で『ここのコロッケが一番おいしい』って言ってくれるのが一番嬉しいです」と弾けるような笑顔で話してくれました。
心がホッと温まる場所
実家のようなほっこり温かい空気感と美味しい料理に、お腹も心も大満足。今度はカレーライスにハンバーグでものせてみようか。食べたいメニューが多すぎて、再訪が楽しみで仕方ありません。
(撮影・文◎安達春香)



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