獲得が注目されるデバニーは確かな守備力でも評価されている(C)Getty Images

 オフに入り助っ人をめぐっての去就も慌ただしくなってきた。

 セ・リーグ覇者の阪神では12月2日NPBから公示があった保留選手名簿からはジョン・デュプランティエ、ニック・ネルソンラモンヘルナンデスハビー・ゲララファエル・ドリス、またすでに自由契約となっていたジェレミービーズリー、グラント・ハートウィグの投打の支配下外国人選手7名がすべて外れた。

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 ただ外国人選手であれば残留オファーを出していても、保留者名簿の提出期限までに合意に至らなければ、一旦は保留者名簿からは外す必要があるため、今後の交渉次第で合意に至る可能性もある。

 また、チームでは遊撃候補として、前パイレーツのキャム・デバニーの獲得にも動いているとされる。現地時間11月16日、米ピッツバーグの日刊紙『Pittsburgh Post Gazette』のコリン・ビーズリー記者は、大型遊撃手のデバニーの獲得に阪神が動いていると伝えた。

 今季メジャーデビューを果たした28歳は遊撃を主戦場としているが、二塁、三塁、左翼を守るユーティリティー性も備えている。何といってもマイナー通算85本塁打パンチ力ある打撃が売りだ。

 今季の阪神の遊撃ポジションにおいては、小幡竜平がキャリアハイの89試合に出場、ほかにも木浪聖也、ユーティリティとして知られる熊谷敬宥らが出場した。ただ、打率が2割5分を超えた選手はおらず、特に木浪は打率1割台と不振にも悩まされ、レギュラーに定着した選手は出てこなかった。

 そこに「打てる遊撃手」として期待されるデバニーが合流となれば、遊撃の定位置争いに大きな影響を与えそうだ。甲子園の土のグラウンドへの対応は求められるが、打線強化の面で有力な選択肢となるだろう。

 一方、打撃の成長が期待される小幡は今季、7月21日の巨人戦(東京ドーム)、8月2日ヤクルト戦(神宮)でも1試合2発を記録するなど、豪快にアーチをかけた。今季、遊撃含め複数ポジションでキャリアハイの85試合に出場した熊谷も黙ってないだろう。

 5番以降の打線が課題とされるチームにとっても、悲願のリーグ連覇達成に向けて打撃強化は大事なポイントとなる。 

 セ・リーグをぶっちぎりの優勝で飾った阪神も日本シリーズではソフトバンクに敗れた。オフに入ってから何度となく選手に叱咤の言葉を投げかけていた藤川球児監督が、どのように勝ち星を積み重ねていくのか。新生タイガースの形は引き続き、話題を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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