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新開発プラットフォームに好印象なボディ

AUTOCARの読者なら、新しいノイエクラッセ・シリーズの重要性はご存知だろう。新開発のプラットフォームは、2028年までに登場する、6種の次期モデルの基礎骨格をなす予定。その先鋒を担うのが、歴代人気を集めてきた中型SUVで、EV版のiX3だ。

【画像】技術は飛躍的な進歩 BMW iX3 50 ライバルになりそうな電動SUVはコレ! 全150枚

開発者が傑作だと主張する次世代BMWの仕上りを、遂に確かめる時が来た。第一印象は、ブランドらしい特徴が感じられ上々。英国では、5万8755ポンド(約1199万円)からのお値段で、2026年3月に納車が始まる。

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BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ・プロ(欧州仕様)

このiX3が採用するプラットフォームは、従来のモデルと異なり、バッテリーEV専用設計。フロアに敷かれる駆動用バッテリー108.7kWhの容量があり、円筒形のセルで、エネルギー密度は20%向上したという。航続距離は、804kmが主張される。

ボディサイズは、全長が4782mm、全幅1895mm、全高1635mmと、先代から僅かに拡大。締まりのある面構成で、キドニーグリルは縦に長く控えめ。その輪郭は、ライトオンで光る。近年のBMWの中では、かなり印象の良い容姿だと筆者は思う。

ガラス付け根に広がるワイドなモニター

インテリアでまず触れるべきは、フロントガラスの付け根に広がるワイドなモニター、パノラミックiドライブ。ドライバーの正面に、メーター用モニターは存在しない。表示位置が高く、奥まっていて、視認性は優れる。

フロア面は高めで、ステアリングホイールの位置はやや低め。従来のように低く収まった運転姿勢ではなく、残念に感じる人はいらっしゃるはず。

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BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ・プロ(欧州仕様)

内装のデザインはミニマルな仕上りで、ハードスイッチは最小限。だが、ドアのアームレスト側にはパワーウインドウとドアミラーのスイッチがある。エアコンの送風位置などは、巨大なタッチモニターで変更する。画面の割に、文字サイズが小さいと感じた。

表面の素材からは、コスト削減の影響を感じがち。ハードな樹脂製パネルがチラホラ。それでも、上質で開放的、現代的な全体の雰囲気が好ましい。後席側や荷室空間は、このクラスでは広い側にあるといえる。

技術の飛躍的な進歩を感じさせる走り

試乗したのは、ツインモーターのiX3 50 xドライブ。前に167psの非同期ユニットを、後ろに326psの同期ユニットを積む四輪駆動となる。後輪駆動へ近い特性を得るため、パワーの差が2倍近くある点が興味深い。

減速の98%は、回生ブレーキで賄われるとのこと。僅か数ミリ秒という電光石火で制御でき、直感的で予想しやすい特性を与えたと主張される。実際、その通りだと感じた。技術の飛躍的な進歩を感じさせる。

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BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ・プロ(欧州仕様)

サスペンションは前がストラット式で、リアがマルチリンク式。ダンパーはアダプティブではなく、コストとエネルギー消費を抑えている。車重は2285kgあるが、重いコンポーネントは車両中央の低い位置にあり、前後の重量配分は50:50がうたわれる。

乗り心地は快適でありつつ、姿勢制御には締まりがあり、実に巧妙。ステアリングは非常に滑らかで、手応えが濃く、重み付けも丁度いい。ドライブモード次第で、アクセルペダルの反応は明確に変化。僅かにだが、路面からの感触も変わる。

低く軽いBMWが登場する日が待ち遠しい

僅かな時間ながら、スペインアスカリ・サーキットでの試乗もできた。アンダーステア傾向ではあるものの、アクセルペダルへ力を込めればラインを引き締められ、高い速度域でも安定性に長け、基本性能の高さを感じさせた。質量は見事に隠されている。

iX3をサーキットに持ち込むオーナーは少ないはず。しかし、このプラットフォームをベースにする、より低く軽いBMWが登場する日を楽しみにさせるものだった。

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BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ・プロ(欧州仕様)

電費はWLTP値で6.6km/kWhと優秀だが、好条件ではないルートを走らせた試乗では5.0m/kWhほど。改めて計測してみたい。急速充電は、最大で400kWに対応する。

好発進を切ったノイエクラッセ

丸くはないステアリングホイールや、タッチモニター中心のインターフェイスなど、気になる点はゼロではない。しかし、ノイエクラッセの先鋒、iX3の第一印象は概ねかなりポジティブ。EVとしての性能は素晴らしく、サルーンのi3の仕上がりも予見させる。

新世代の特長といえる部分は、先代のiX3でも実現していた部分ではある。それでも運転体験は一層シャープで、電費は恐らく優秀。インテリアもスマートで好ましい。21世紀のノイエクラッセは、好発進を切ったといっていい。

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BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ・プロ(欧州仕様)

◯:技術の飛躍的進歩を感じる 好印象な運転体験
△:内装のプラスティック製部品の質感 ハードスイッチが殆どない車内

BMW iX3 50 xドライブ Mスポーツ・プロ(欧州仕様)のスペック

英国価格:6万2755ポンド(約1280万円/試乗車)
全長:4782mm
全幅:1895mm
全高:1635mm
最高速度209km/h
0-100km/h加速:4.9秒
航続距離:804km
電費:6.6km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2285kg
パワートレイン:AC非同期モーター(前)+他励同期モーター(後)
駆動用バッテリー108.7kWh
急速充電能力:400kW(DC)
最高出力:468ps
最大トルク:65.6kg-m
ギアボックス:1速リダクション/四輪駆動


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