東京都内で木枯らし1号が吹き、そろそろ風邪に注意を払う時期になってきた。優秀なビジネスパーソンとしては徹底した体調管理で乗り越えたいところだが、それでも風邪を引いてしまうこともある。
26日、2ちゃんねるに「お前らの会社って『38.7度』の高熱が出たら休ませてくれる?」というスレッドが登場した。38.7度となるとそれなりの発熱だが、スレ主は「正直世の中そんな甘くないよな」と書く。辛くても我慢して働く、ということらしい。
「有休申請は3営業日前」で欠勤扱いにされる会社もどんなに熱が出ても絶対出社する、という人は多くないものの「仕事の状況次第」という人は結構いる。「納期直前だと40度で下痢嘔吐が止まらなくても休ませてくれない」という職場もある。病院で点滴を打って熱が下がれば、気合いで出社する人もいるようだ。
休めない理由には、制度上の事情がある人もいた。
「以前いたブラックだと有休申請は3営業日前という規定を頑なに守らせてたので、急病だと有給消化できずに欠勤扱いにされてしまってた」
風邪を引いて休むと、その分の給料が減る。特に新人でまだ給料が低い場合はかなり痛い。これでは無理をしてでも出社してしまいそうだ。あまりの制度に「ありえねー、戦前かよ」というツッコミも寄せられていた。
ただ、38度オーバーの熱が出た状態で働いても、高い生産性は期待できないはずだ。薬剤師だという人物は実際に39度の熱が出て休んだところ、店長が40度でも出勤。「お前ら世代はたるんでいる」と怒られた経験があるという。
しかし店長自身は、厳密さが要求される処方箋の調合をすることはない。そのため「風邪でフラフラしながら薬売れるわけないだろって今でも思います」と憤っている。
「熱なんか病気じゃねえ!」でインフル蔓延、方針変更へまた、風邪をひいたまま出勤すると、周囲の人にうつしてしまう懸念もある。ある会社では「熱なんか病気じゃねぇ!出勤しろや!」というノリでやっていたら、インフルエンザの社員が出社して部署全体が感染。業務に支障が出る始末だった。以降は「熱出たらとりあえずその日は休めそして病院にすぐ行けって方針になった」という。
ちなみに、マイナビウーマンが22歳から34歳の働く女性に「熱が何度以上出たら、会社を休みますか?」と聞いたところ、最も多かったのが38.0度で33.0%。コメントを見ると、「38度を超えるとインフルエンザの可能性が出てくるから」「38度は絶対に病気だから」というのが理由のようだ。
次が、37.5度で19.1%。37度台前半だと「微熱」なので頑張れるが、37.5度を超えて無理すると「余計ひどくなる」というコメントも寄せらたという。
ただ、どこからを高熱と感じるかは、やはり人それぞれだ。平熱が35度なら、36度台後半でも熱っぽいと感じる。そこは自分の身体とよく相談して、ということだろう。「38.7度でも休まない」という書き込みに対し、まとめサイトでは「社畜多いな。自分の体に代えがきかないことがわからないようだ。会社は助けてくれないのにね」と冷ややかなコメントも寄せられていた。
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