『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』など妖怪をテーマにした代表作で知られる漫画家の水木しげるさんが30日、都内の病院で多臓器不全のため亡くなったと、同日、NHKが報じた。93歳だった。

 水木さんは大阪生まれ、鳥取県境港市育ち。1943年に徴兵され、南方戦線に従軍し、爆撃のため左腕を失った。終戦後、紙芝居の画家などを経て、57年に漫画家としてデビュー。幼少の頃に聞いたお化けや妖怪の話からイメージを膨らませた『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』などの漫画が大ヒットし、アニメ化や映画化された。

 妻の武良布枝さんが書いた自伝『ゲゲゲの女房』は、2010年にNHK連続テレビ小説でドラマ化。水木さんは2014年12月に心筋梗塞で入院したが、今年2月には退院し、仕事場にも頻繁に訪れていたという。