大型の台風6号(チャンミー)が3日午前4時半ごろ、和歌山県南部に上陸。気象庁の統計(1951年以降)では4番目に早い上陸で、6月に台風が日本に上陸するのは2012年以来14年ぶりとなる。

その影響は芸能界にも及び、イベントの中止や延期が相次ぐなかで、お笑いコンビ・アンジャッシュの冠番組白黒アンジャッシュ(千葉テレビ)は、3日に予定していた観覧収録の中止を発表。その余波は計り知れない。

およそ2年前の2024年8月、夏休み最後の週末のイベントに大きな影響を及ぼした台風10号は公共交通機関の乱れだけでなく、さまざまなスポーツ、野外ライブ、イベントが続々と中止となった記憶はまだ新しい。

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さらに、その2カ月後の10月には超大型台風18号が到来。各地で開催を予定していたイベントなどの中止や延期はもちろん、大阪で開催予定だった野外音楽フェスティバル「CHAMPURU CARNIVAL 琉歌旋2024」は、2日間ともに開催中止を発表した。同フェスには「DA PUMP」、「MAX」ら豪華アーティストが出演を控えていた。

伝説と化した第一回フジロック

野外ライブといえば、日本最大音楽フェスで知られるフジロックフェスティバルの記念すべき第1回だが、実は台風に見舞われ伝説のフェスと化した。

29年前の1997年7月、世界でも有数の規模を誇る野外フェスであるイギリスのグラストンベリー・フェスティバルをモデルに、山梨県の富士天神山スキー場で同フェスは開催された。海外からは「Red Hot Chili Peppers」、「Rage Against the Machine」、「Foo Fighters」など、日本からも「THE YELLOW MONKEY」、「↑THE HIGH-LOWS↓」、「電気グルーヴ」といったそうそうたる豪華アーティストが参加。観客動員数は3万人と発表された。

だが、開催当日は台風が直撃し、途中から豪雨に発展。Tシャツに短パン、女性はハイヒールという軽装の観客も多く、長時間びしょぬれで寒さに震えることになり、救護室に運び込まれる体調不良者が続出したという。

さらにヘッドライナーだった「Red Hot Chili Peppers」のライブ中にはステージが破損して倒れてしまい、30分ほどで強制終了。2日目は中止に至った。

当時の参加者とみられるブログによれば、「雨具を着ていたもののびしょ濡れ状態で、足元は泥がぬかるんでいてズボンやスニーカーは泥まみれ。膝下あたりまではほとんど泥で茶色に」「緩やかな坂のある原っぱだったので、雨とぬかるみで何度も滑りそうになり、過酷なライブだった」との記載が。

その一方で、「ライブは中止だったけど一生忘れられない奇跡の日になった」と、今となっては貴重な経験だったとつづられている。

時代は最先端を切り開いているが、自然に対しては打ち勝つことができない。強行策を打つ手がない中、この夏も台風は押し寄せてくるばかりだ。

フジロックフェスティバル公式Xより