ホビーファンといっても、今の時代は様々なタイプが存在するが、主に鑑賞・購入専門のファンが多数派だ。一方で、自分の手を動かしてものづくりをするタイプのファンもまた、昔から一定数存在する。

【画像】実際に制作してみた「テレスドン」「ドラコ」はこれ(全4枚)

ガレージキットとは、そういった創作意欲の結晶のようなものといえる。

筆者は1980年代生まれだが、当時はまだ精巧なフィギュアの黎明期ともいえる時代で、店頭に並ぶソフビは「似ていなくもない」程度の出来のものが大半だった。

しかし時代は変わり、1990年代に入るとバンダイもガレージキット並みの造形の怪獣ソフビを手がけるようになる。2000年代前半には円熟期を迎え、クオリティの高い造形に複雑な塗装が施されたソフビが比較的安価で流通するようになった。

もっとも、その時代は長続きせず、現在はサイズダウンし、塗装も最小限に省略された状態で、かつてより高値で販売されている。

時代の流れとして、やむを得ない部分もあるだろう。

ただし、こうした制約を抱えつつも現在のウルトラ怪獣ソフビは造形面でかなり精緻になっており、フィギュアとしての完成度自体は高い。筆を入れ、色を加えることで、価格以上の見栄えを手軽に引き出すことができる。

それを踏まえた上で今回のテーマは、6月13日に発売予定の怪獣ソフビ最新作「怪獣酋長・ジェロニモン」だ。

ジェロニモン間もなく発売!先立って発売されたテレスドン、ドラコを再生仕様に改造する

ジェロニモンは『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」に登場した、羽飾りが特徴的な怪獣だ。

バンダイのソフビとしてはウルトラ怪獣シリーズの初期からラインナップされており、その後2000年代に造形を一新したリニューアル販売は決定版ともいえる出来だった。

そのジェロニモンの現行サイズでの発売が6月13日に予定されている。

見たところ塗装も工夫されてはいるものの、それでも必要最小限の仕上がりだ。

本来は背面まで極彩色の羽が踊るカラフルな怪獣なので物足りなさも感じるが、反面特徴的な唇といい、その造形はしっかりと着ぐるみに似せていることがわかる。

となると、さぞリペイントのしがいがありそうだ。

このジェロニモン、劇中ではかつて科学特捜隊やウルトラマンに倒された60体の怪獣を復活させるために暗躍していた。

その第一陣として蘇らせたのが、ピグモン・テレスドン・ドラコの3体である。

ところがピグモンは人類の味方であるため、計画を科学特捜隊にリークしていく。サブタイトルの「小さな英雄」とは、おおよそピグモンのことを指している。

せっかくジェロニモンが現行サイズで登場するのであれば、彼が復活させたテレスドンやドラコとも並べたいところだ。

この両者は既に今年に入って発売されている(テレスドンは過去商品の一部回収扱い、ドラコは再販)。もっとも、そのまま並べて完結とはならないのがこの「復活怪獣」の難しさだ。

ジェロニモンが復活させた怪獣は「再生テレスドン」「再生ドラコ」と呼ばれており、いずれも復活前と比べると造形に差異がある。

再生テレスドンの場合は首の向きが変わっている。

再生ドラコは、最初に登場したドラコの特徴である翼や腕の鎌といったアイデンティティが消失しており、普通の腕を持つ羽なしの怪獣となっている。その代わり、頭部に新たに2対の角を生やしている。

そこで筆者は、発売中のテレスドンとドラコのソフビを購入し、パテで改造することにした。

テレスドンは嘴を少し延長し、肩回り・股・尻尾の付け根、そして後頭部から首回りを改修して再生テレスドンに仕上げた。

テレスドン

ドラコはまず背部と一体成型になっていた羽を切り取り、そこをパテ埋めしてモールドを盛り直した上で、鎌を普通の腕の形状に変更。さらに角を増やし、顔も少し整形した。塞がっていた口はナイフで切り開き、牙を植え直している。

ドラコ

現在のソフビはサイズが小さいぶん、作業量も使用するパテもさほど多くない。

塗料もソフビカラーをはじめ、ソフビ塗装に適した水性塗料が豊富に揃っているため、においや換気の問題も少ない。

復活した二大怪獣は互いに険悪——並べて飾る際には注意を

テレスドンもドラコも、作業量自体は少ないため、数日のうちにそれぞれ一応の完成形、自分なりに納得できる仕上がりにまとめることができた。

腕のある造形師ならば、さらに劇中に近い作例に仕上げられるに違いない。あとは今月発売のジェロニモンを入手して塗るばかりだ。

ちなみに劇中では、再生テレスドンと再生ドラコは互いに折り合いが悪かったのか、出会って早々に大喧嘩を始めている。

ジェロニモンの一喝する鳴き声を聞いてようやく大人しくなったが、こういった状況で他の怪獣も次々と復活させ、ジェロニモンがうまく統率できたのかは子どものころから疑問に思っていた。

バニラとアボラスに至っては、共闘はまず難しいだろう。

なお今月はピグモンも怪奇植物スフランとのセットでソフビが発売される予定だ。

ピグモンはもちろん、スフランのソフビは非常に珍しく、こちらも見逃せないラインナップといえる。

... 全文はこちらよりご覧いただけます

※本記事は「オタク総研(https://0115765.com)」で掲載された内容の二次配信です

『ウルトラ怪獣』ソフビにジェロニモン登場…の前に知りたい「怪獣改造術」千円の格安ソフビが劇中再現に化ける