11歳の少女・ライリーの頭の中にいる“感情たち”を描き、“アニメーション界のアカデミー賞”とも言われるアニー賞にノミネート、さらに、アカデミー賞前哨戦ともいわれるゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた『インサイド・ヘッド』。本作に登場する「カナシミ」はどこか寂しげな表情をしながらも、青く丸い癒し系のフォルムで、強い印象を残すキャラクターだ。実は、ディズニーピクサー映画には“青色の人気キャラクター”たちが多数存在する。そこで、今回はそんな人気者たちを紹介していきたい。

【関連】『インサイド・ヘッド』特集:誰も見たことがない、カラフルでユニークな<頭の中>へようこそ!

 まず、『モンスターズ・インク』に登場する、ふさふさの毛がチャームポイントのモンスター「サリー」を挙げたい。大きな図体をしているが、心は優しく、頼りになる存在。目玉のモンスター「マイク」と人間の子ども「ブー」とのやり取りは多くの感動を呼んだ。

 そして、『ファインディング・ニモ』には、ナンヨウハギの「ドリー」が登場する。「ドリー」は物忘れがひどいが、陽気で、一緒にいるだけで楽しくなれる魚。待望の続編『ファインディング・ドリー』では、主役を務めるほど、大出世を果たした。

 また、『アラジン』に登場する、ランプの魔神「ジーニー」は、世代を超えて愛され続ける大人気キャラクター。マシンガントークに変幻自在なパフォーマンスは、見ているものの気分を一瞬にして盛り上げてくれる。お馴染みの楽曲は、誰もが一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

 たくさんの青色キャラクターの中でも、愛らしさで抜きん出ているのが『リロ&スティッチ』の「スティッチ」だろう。「スティッチ」は、実は遺伝子実験で創られたエイリアンなのだが、「リロ」にとってはかけがえのない友達。続編やTVシリーズも製作され、映画公開から10年以上が過ぎた現在でも人気を博している。

 こうして見ると、ディズニーピクサー作品の“青色のキャラクター”はみんな癒し系だ。『インサイド・ヘッド』の「カナシミ」も、メインキャラクターの「ヨロコビ」とともに、大冒険を繰り広げ、とても大切なメッセージを伝えてくれる。映画を見終わった後、誰もがカナシミを愛おしく感じることだろう。

 『インサイド・ヘッド』MovieNEXは現在発売中。価格は4000円(税抜)。デジタルも配信中。

ディズニー/ピクサー作品“青色”の人気キャラクターたち(C)2015Disney(C)2015Disney/Pixar