
V作戦。それは『機動戦士ガンダム』の世界線において、ジオン公国軍がルウム戦役で初めて戦線に投入したモビルスーツ、ザクの圧倒的な性能を目の当たりにした地球連邦が、密かに実行していたモビルスーツ開発プラン。
【画像】できれば全種コンプしてみたい!V作戦テーマにした全5種のプラキット完成品&実際の写真を見る(全9枚)
共通のコアブロックシステムを持つ機体の開発を前提に、遠距離攻撃性能を追求したガンタンク、重装甲中距離支援型のガンキャノン、そして戦場を選ばない格闘歩兵としてのガンダム。この3機の完成をもってV作戦は一応の完了となった。
劇中では強襲揚陸艦ホワイトベース、通称木馬が3機を運用することで、ジオン軍のモビルスーツと互角以上に渡り合うことになり、のちに連邦軍はガンダムの廉価版となるジムの開発に着手した。V作戦なくして連邦軍の反撃はなかった。
そんなV作戦が、令和の現世で美味しいビスケットになった。
バンダイは7月13日に「機動戦士ガンダム V作戦ビスケット」を発売した。その名の通りビスケットが主役の食玩だが、特筆すべきはおまけのプラキットの精密さだ。ラインナップはガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、Gファイター、武器セットの全5種。一部塗装も含む、複数の成形色で色分けされたキットがランダムで封入されている。
武器セットにはガンダム用のサーベルとバズーカ2丁、Gアーマー形態再現に必須となる追加のシールドとコアファイター2機が含まれる。
パーツ分割は細やかだが、パーツ数そのものはおまけの範疇を出ていない。過去に発売されたきゃらか~んのキットより、やや多い程度だろう。
説明書を見るまでもなく、感覚で組み立てるだけでかなり丁寧に色分けされたキットが完成する。しかもそのサイズはかつてのガン消しとほとんど変わらないほど小さいのに、エッジが立っていて見栄えがする。
ビスケット自体も美味しく、表面にガンダムのキャラクターイラストがプリントされている点も芸が細かい。食べながらランナー状態のキットをニッパーで切り離し、そのまま組み立てられるのも嬉しいところだ。
急激に暑くなってきた今年の夏、下手に外出すると熱中症のリスクも高い。こういう時期こそ、エアコンの効いた部屋でビスケットを食べながら気軽に組めるキットを楽しみたい。
何が出ても外れではないが、ブラインド商法はつらい
本商品のメーカー希望小売価格は税込396円。色分けも丁寧で、極小サイズながら首や腰、肩や手首もロール軸で可動することを考えれば妥当な価格だが、コンプリートを狙うとなると重くのしかかる金額になる。
全5種がダブらずに揃うことはほぼなく、筆者もコンプリート狙いで購入してみた。最初に3つ買って開封すると全部Gファイター。次に2つ追加で買ったら武器セット×2…これで完全に頭に血が上り、酷暑もあってなおさら苛立ちながらさらに7つ購入し、合計12個でようやく全種揃った。
連邦の機体は劇中でも量産されていたので、ある程度ダブっても問題ないと自分に言い聞かせることにした。それに、いざ組んでみるとやはりガンダムの出来が良い。シールドの十字マークも黄色で塗装されており、造形自体がシンプルに可愛らしい。
このサイズを考えれば色の追加は野暮かもしれないが、少しだけ追加塗装もしてみた。とはいえ、無塗装でも十分なクオリティに思える。
V作戦絡みのラインナップという趣旨からすれば、Gファイターを蛇足と感じる人もいるかもしれない。しかし精緻な分割構成がウリのキットで、各ブロックを組み合わせればGアーマーやGブルなども再現でき、プレイバリューは高い。
ただしパーツが小さいため、組み替え中の紛失には注意が必要だ。その点老眼に悩むガンダム中高年には、組み立て自体がしんどいサイズかもしれない。
連邦必勝の策、V作戦を自宅で再現してみてはどうだろうか
この商品は1つだけ買っても、武器セット以外ならそれなりに満足できる出来の良さが光る。しかし1つあっても嬉しいものは、もっと多くあるとなお良い。同じ物が被っても、それはそれで嬉しいものだ。
筆者のようにコンプリート狙いで何度も購入する人や、ボックスでまとめ買いする人も少なくない。そのため早々に品切れする可能性もあるが、発売から日が浅いため入手自体は今のところ容易なはずだ。
V作戦縛りにしたことで、全部集めてもまとまりのあるラインナップになっており、これ以降の続編がなかったとしても納得できる内容だ。このサイズでこの分割、この可動を実現した商品はそう何度も出せるものではないだろう。そういう意味でも、手元に置いておきたいおまけである。
ビスケットも美味しいので、お近くのお菓子売り場で作戦の発動を検討してみてほしい。
... 全文はこちらよりご覧いただけます※本記事は「オタク総研(https://0115765.com)」で掲載された内容の二次配信です

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