東京大学は8月4日、所属する専攻と研究室のWebサイトのHTMLソース内に不適切な言葉を書き込んだとして、60代の教授を懲戒処分にしたと発表した。処分は7月29日付で、出勤停止3日。書き込んだ言葉の具体的な内容は明らかにしていない。

【画像】公表文の全文。書き込みの時期や処分の根拠とした就業規則の条項を記載

 東大によると、教授は所属する専攻のWebサイトに、2020年から21年ごろのいずれかの時点で書き込んだ。教授が率いる研究室のWebサイトにも、23年11月までのいずれかの時期に書き込んでいたという。

 東大はこれらの行為を、教職員就業規則第38条第1項第5号が定める「大学法人の名誉又は信用を著しく傷つけた場合」に当たると判断。同規則第39条第3号に基づき、出勤停止の懲戒処分とした。

 処分の理由について、毎日新聞は4日、政府関係者の話として、24年に表面化した「六四天安門」の書き込み問題だと報じた。同紙によると、この文字列があったのは大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻のサイトのうち、入試に関連するページのソースコード。これを受け、東大が内部調査を進めていた。

 六四天安門は1989年6月4日の天安門事件を指す語。毎日新聞によると、この語を含むページは中国の検閲システムにはじかれる可能性があり、中国人留学生が入試情報を見られなかった恐れがあるという。

 ITmedia NEWSが東大に対し事実確認を求めたところ、「個人の特定につながるため、詳細についての回答は差し控えさせていただく」と答えるにとどめた。