
JR旅客6社が発表した2026年度 お盆期間の指定席予約状況によると、今年の下りのピークは8月8日(土)、上りのUターンラッシュは8月15日(土)・16日(日)との見込みだそうです。東海道・山陽新幹線の「のぞみ」はお盆期間中、全席指定席で運転されているため、自由席という逃げ道もありません。
そんな混雑した車内では、ちょっとしたマナー違反が周囲の乗客をひどく疲弊させることもあります。今回ご紹介するのは、大阪発の新幹線で帰省中に遭遇した“ある親子”のエピソード。大音量でゲーム実況する息子を注意しない母親に、やがて訪れた「最悪」な末路とは——。
記事後半では、2026年のお盆期間の予約状況をもう少し詳しく振り返ります。上りのピークを避けるにはどの時間を狙えばよいのでしょうか。
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◆穏やかな車内に迷惑すぎる親子が登場
「新幹線」の車内では、さまざまな人が乗り合わせるだけに、お互いに配慮することが重要だ。しかしながら、他人の“マナー違反”が目につくこともあるかもしれない。注意したくもなるが、相手が逆上してしまう可能性もあるため、その判断は難しいところである。
佐藤拓也さん(仮名)は、大阪発の新幹線で実家へ帰省する途中だった。
「僕は窓際の席で外の景色をぼんやり眺めていたんです。穏やかな車内の空気は、次の駅で乗り込んできた親子によって一変しました」
通路を挟んで隣に茶髪で派手な格好の母親と、小学校低学年ほどの男の子が座った。男の子は流行中のアニメキャラのTシャツを着ており、席に座るなり大声で騒ぎ始めたという。
「ママ、スマブラやっていい?」
「はいはい、いいけど静かにしなさいよ」
母親はそう言いながらも、視線はスマホに釘付けだった。口先だけの、全く意味のない注意だった。
◆「雑魚すぎー!」ゲーム音とともに響く“実況”
「男の子はリュックからNintendo Switchを取り出すと、イヤホンも使わずにゲームを始めました。大音量のBGMと派手な効果音が車内に響き渡って、それだけでも十分うるさかったのですが……」
もっと迷惑だったのは、彼の「実況」だったという。
「弱いって! アイテムゲットしちゃうって!」
「はい、ここでメテオドーン! 雑魚すぎー!」
有名なゲーム実況者の話し方をそのままマネしているようだった。周囲の乗客から冷たい視線が刺さっているのに、母親はスマホに夢中で息子を止める気配はなかった。
佐藤さんは我慢の限界を感じていた。注意すべきか迷いながら親子を横目で見ていた。
その瞬間だった……。
◆母親の絶叫と子供の泣き声
「うおおお! ラストォォォ!」
男の子が叫びながら座席の上でピョンピョン跳ね、Nintendo Switchを振り回した。その腕がテーブルのペットボトルを強く弾き飛ばしたのだ。
キャップが緩んでいたのか、大量のジュースが母親のズボンにふりかかった。
「ちょっと! なにしてんのよー!」
ようやくスマホから顔を上げた母親が、金切り声をあげる。しかし、もう手遅れだった。母親のズボンはびちょびちょに濡れていた。
「怒られて大声で泣きじゃくる息子と、濡れてびちょびちょのズボンで『もー! 最悪!』とヒステリックに叫ぶ母親。その姿が滑稽でしたね……」
車掌が駆けつけ、タオルで後始末をする親子の姿を横目に、佐藤さんは「君たちが招いた結果だよ」と、心の中でつぶやいたのだった。
<文/藤山ムツキ>
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◆■2026年のお盆、新幹線の混雑ピークはいつ?
あらためてJR東海の「2026年度 お盆期間の指定席予約状況について」(2026年7月24日発表)や、JR旅客6社の発表を見てみます。
今年のお盆期間(8月7日〜16日)、下りのピークは8月8日(土)でしたが、これから迎える上りのUターンラッシュは8月15日(土)・16日(日)に集中する見込みです。JR東日本の予測(7月24日情報更新)によると、両日とも午後の首都圏行き新幹線が最も混雑する一方、13時頃までに首都圏へ到着する列車は自由席にも比較的余裕があるとのことです。
また、東海道・山陽新幹線「のぞみ」は、お盆期間中、全席指定席で運転されているため、「自由席なら何とか乗れるだろう」という作戦は通用しません。指定席特急券は乗車日1か月前の午前10時から発売されており、Uターン日の指定席がまだ取れていない方はこまめに空席照会をチェックしたいところ。
ただし、完全に逃げ道がないわけでもありません。ピーク期の「のぞみ」でも、自由席特急券を持っていればデッキ等での乗車は可能です(着席はできず、混雑時は希望の列車に乗れない場合もあり)。また、通年全席指定の「はやぶさ」「こまち」「かがやき」などでは、指定席が満席のときに「立席特急券」が発売され、デッキ利用で乗車できます。ピーク日しか動けない方は、こうした選択肢も覚えておくと安心です。有給休暇を組み合わせてピーク日を外せる人は、少しうらやましくもありますね。
私も毎年帰省するのですが、自由席は座れず、デッキにしゃがむスペースもないほど混雑することがあります。そんなときはもう途中下車。ホームで一休みして、次の新幹線に乗り換えます。
ではなぜ、素直に指定席を取らないのか。休みがギリギリにならないと予定が立たないこともありますし、何より「朝◯時に起きて◯時の列車に乗らないと」というプレッシャーが苦手なのです。多少ツラくても、自分のペースで動ける自由席派。ちなみに夏場はバイクやマイカーで帰省することも多いですね。渋滞にハマっても、座っていられるだけマシというものです。
混雑を避ける工夫はいろいろあれど、乗ってしまえば同じ車内。今回のエピソードのように、周囲への配慮を欠いた乗客と居合わせてしまうこともあります。せめて自分だけは、周りに迷惑をかけない乗客でありたいものです。
<再構成/日刊SPA!編集部>
【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

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