
この記事をまとめると
■ランボルギーニがレヴエルトSVを世界初公開した
■6.5リッターV12エンジンに3基のモーターを組み合わせてシステム最高出力は1065馬力
■ランボルギーニの創立年にちなんだ1963台の限定モデルとなっている
レヴエルトにハイパフォーマンスモデルが登場
ここ数年ランボルギーニは、モントレー・カー・ウイークの幕開けを飾るエクスクルーシブなイベント、「ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング」で、限定モデルや、さらに生産台数の少ないフューオフ・モデルをワールドプレミアすることを恒例としてきた。
2026年ももちろんその例外ではなく、ランボルギーニからはPHEVの12気筒ミッドシップ、「レヴエルト」をベースとした、きわめて魅力的な限定車が2台も同時に発表された。2026年が「ミウラ」の生誕60周年にあたることを記念して企画された99台の限定車、「レヴエルト ミウラ 60°オマージュ」。そしてレヴエルトのパフォーマンスをさらなる高みへと導くとともに、ランボルギーニにとってはきわめて価値ある称号ともいえる「SV」の名を掲げた、1963台が限定生産される「レヴエルトSV」の両車がそれだ。ここでは後者についての概要をリポートすることにしよう。
「SV」という称号が初めてランボルギーニ車に採用されたのはいまから55年前、12気筒ミッドシップの始祖となったミウラの最終進化型、「ミウラSV」でのことだった。以来、「ディアブロ」、「ムルシエラゴ」、「アヴェンタドール」で継承されてきた「SV」は、究極のパフォーマンスを誇るスーパーカーとして世界のファンを熱く刺激した。
それを考えれば、ランボルギーニがレヴエルトでも「SV」を誕生させることは容易に想像できたところなのだが、ベースのレヴエルトがもつ完成度の高さを考えれば、それを実現するための道のりは相当にストイックなものであったはずだ。
エクステリアでは、エアロダイナミクスをさらに改善するために、フロントのスプリッターやアンダーカウル、そしてモータースポーツの世界から着想を得たという、サイドエンドにダブルウイングデザインを採用したリヤウイングなどに象徴されるように、よりダイナミックで戦闘的なアピアランスを強めたレヴエルトSV。
ちなみにこのレヴエルトSVのボディが発生するダウンフォースの最大量は、スタンダードなレヴエルト比で80%のプラス。空力効率も同様の比較で60%の向上を果たしている。同時にリヤに採用されたガーニーフラップが、ダウンフォースを増加させるとともに、ラジエターやブレーキの冷却性能を最適化することに貢献しているのも見逃せない。
0-100km/h加速はレヴエルトよりも0.1秒速い2.4秒
ミッドに搭載される6498ccのV型12気筒DOHC自然吸気エンジンは、これまでのレヴエルトのそれと等しいが、エキゾーストシステムには専用の、高性能スポーツエグゾーストシステムが採用されることになった。2本出しのテールパイプはスタンダードではマットグレーのカラーで仕上げられるが、オプションでマットブラック、もしくはマットブロンズの選択も可能。実際にそれがどのようなサウンドを奏でるのかは誰もが気になるところだろう。
825馬力の最高出力を発揮するV型12気筒エンジンには8速DCTが組み合わされるが、ランボルギーニはここに1基の、そしてフロントアクスルに2基のエレクトリックモーターを組み合わせることで、PHEVのシステムを成立させている。今回のSVで大きな変化があったのは、このエレクトリックモーターと、それに電力を供給する駆動用のリチウムイオンバッテリーで、前者は最高出力が190馬力から295馬力にまで強化され、また後者はその搭載容量が3.8kWhから7.3kWhにまで増加している。
ランボルギーニによれば、このSV用のリチウムイオンバッテリーは、レヴエルト比で最大で4倍もの性能安定性を誇り、いかに過酷な走行条件下においても、エレクトリックモーターに安定した出力特性を実現するための、直接の理由となっているという。参考までにパワーユニット全体の最高出力は、レヴエルトからさらに50馬力のエクストラを得た1065馬力。最大トルクは1425Nmにも達する。
こちらもモータースポーツからのフィードバックともいえる4ウェイの手動調節式ダンパーを備えたサスペンションは、オンロードからサーキットまで常に最適化されたダンピングをドライバーに提供してくれる。ブレーキシステムも最新のCCM-R Plusカーボンセラミックディスクを使用するものにアップグレードされ、200km/hから完全停止までに必要な距離はわずか110mに短縮された。
前後のタイヤはサーキット走行にフォーカスした、ブリヂストン製のセミスリック「POTENZA Race R」の選択も可能。ほかにはオンロード走行に適した「POTENZA Sport」や、ウインタータイヤの「BLIZZAK LM005」の装着もできる。「3D-Superlight Dromos」とネーミングされたセンターロック式ホイールもSVのための専用アイテム。サイズはフロントが20インチ径、リヤが21インチ径だ。
ステアリングホイール上のロータリーノブで、これまでのレヴエルトにはなかった「Pilota」のドライビングモードを選ぶこともできようになったレヴエルトSV。その過激でさらに洗練された走りを楽しむことができるのは、前でも触れたとおり1963人のオーナーに限られる。
最高速で345km/hを達成し、0-100km/h加速では2.4秒、0-200km/h加速をも6.7秒でこなすレヴエルト SV。スーパーカーの世界に、また一台究極のモデルが現れた。








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