2026年9月、ある衝撃的な調査結果が日本社会の痛いところを突いた。日本はこれまで、たくさんのお金を稼ぐことができる夢の国として、海を渡ってくる外国人たちに大きく支えられてきた。しかし、その夢の国というメッキは今、大きな音を立てて剥がれ落ちようとしている。マイナビグローバルという企業が行った最新の調査によると、「日本で長く働き続けたい」と希望するベトナム人の割合が、たった1年の間になんと18.4ポイントも急激に下がってしまったというのだ。これはただの数字の減少ではない。日本のあちこちにある工場やコンビニエンスストア、お年寄りを世話する介護の現場から、働き手が静かに消えていくことを意味する恐ろしい警告である。

なぜ、日本はここまで見放されてしまったのか。一番の大きな原因は、毎日のようにテレビのニュースでも耳にする「円安」である。円安とは、私たちの使っている日本の通貨である円の価値が、外国のお金に比べてガクンと下がってしまう現象のことだ。少し前までなら、日本で一生懸命に汗を流して10万円を貯金し、それをベトナムの家族に送金すれば、現地では何カ月も遊んで暮らせるほどの莫大な金額に化けた。だからこそ、ベトナムの若者たちは故郷の家族を幸せにするため、言葉も文化も違う遠い日本へやってきたのである。しかし今は違う。円の価値がすっかり落ち込んでしまったため、同じように10万円を稼いでベトナムへ送っても、「あれ、これっぽっちにしかならないのか」と肩を落とすような金額に目減りしてしまうのだ。

さらに悪いことに、ベトナムという国自体がものすごい勢いで経済成長を遂げている。街には高いビルが立ち並び、工場がたくさん作られ、ベトナム国内で働いても昔とは比べ物にならないほどの高いお給料をもらえるようになってきている。母国が豊かになりつつある中で、わざわざ言葉の壁を乗り越えてまで価値の低い円を稼ぎに行く理由が、すっかりなくなってしまったのである。かつて日本は、アジアの中で圧倒的な経済力を持つ憧れの的であった。しかし今となっては、円安という病に侵され、給料もなかなか上がらない沈みゆく泥舟のように見えているのだ。

この深刻な事態は、ただ単に円の価値が下がったという為替の問題だけで片付けられるものではない。日本国内の物価もどんどん上がっているため、日本で暮らす外国人たちの生活費も跳ね上がっている。毎日のご飯を食べるための食費や、アパートの家賃、電気代やガス代など、生きていくために必要なお金が高くなっているにもかかわらず、手元に入ってくる給料はほとんど変わらない。これでは、何のために日本へ来たのかわからなくなってしまう。日本を選ぶ価値というのは、円のお給料に為替レートを掛けた金額から、日本へ来るためにかかった費用や、慣れない環境で苦労する不利益を引き算して決まる。この計算式の答えが、今やどんどんマイナスに向かっているのだ。

これまで日本の多くの企業は、安いお給料でも文句を言わずに長時間働いてくれる外国人たちを、まるで便利な道具のように使い倒してきた側面がある。しかし、その甘い考えはもう通用しない。ベトナムの若者たちは、スマートフォンを使って世界中の情報をあっという間に集めることができる。日本の労働環境が厳しいことや、円安で稼げなくなっていることは、瞬く間にベトナム中に知れ渡っているのだ。日本人がやりたがらないきつい仕事や、汚い仕事、危険な仕事を、低賃金で外国人に押し付けてきたツケが、ついに回ってきたのである。

私たちが毎日当たり前のようにスーパーマーケットで安い野菜や魚を買うことができ、きれいな街の景色を保ち、お年寄りが施設で安心して暮らせているのは、目に見えないところで必死に働いてくれている外国人労働者のおかげだ。もし彼らが「日本なんてもう行く価値がない」と一斉に背を向けてしまったら、日本の生活は根底から崩れ去ってしまう。人手不足で工場は止まり、お店の営業時間は短くなり、お年寄りを預かる施設は閉鎖に追い込まれるだろう。これは決して大げさな脅しではなく、すぐ目の前に迫っている冷酷な現実なのだ。日本は今、根本的な待遇の見直しと、彼らを一人の大切な人間として迎え入れる姿勢を示さなければ、永遠に誰からも選ばれない孤独な国へと転落していく運命にある。

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