「タンスにゴン」や「禁煙パイポ」など、70年代80年代にかけて一世を風靡したヒットCMの音楽を手がけた作曲家・編曲家のはやし・こばさんが、1月11日敗血症のため逝去した。80歳だった。

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 代表作にはこのほか、「おトイレソング」(ピコレット)、「ガンバラナクッチャ」(新グロモント)、「いいことあるぞ」(ミスタードーナツ)、「乱れたら」(バイタリス)、「味なことやるマクドナルド」、「毎度毎度のおさそいに」(大正漢方胃腸薬)、「こてっちゃん」などお馴染みのCMソングサウンドロゴがある。

 CMソング以外にも「ヤセタンとコロンタン」(ひらけ!ポンキッキ)、アニメ作品では『かいけつタマゴン』、『とんでも戦士ムテキング』『ダッシュ勝平』などを作曲。またジブリ千と千尋の神隠し』で河の神様役として声優を務めたほか、市川準監督『東京夜曲』で映画出演も果たしている。

 はやし・こばさん1935年7月27日、東京生まれ。東京都立大学心理学科音楽心理学を学んだ後、ラジオ、TV、レコードなど音楽制作に関わるようになった。NHKの各番組や国際放送音楽番組などで作・編曲、演奏を担当。東芝EMIの専属作家を経て、作詞家・三木鶏郎の門下生としてCM音楽の作曲を開始。やがて独立し、コバ・ミュージック出版株式会社を設立した。

 通夜は18日、告別式は19日、東京・代々幡斎場で執り行われる予定。

80歳で亡くなったはやし・こばさん