2月10日放送、「スッキリ!」(日本テレビ)では、苗字の封筒について。「小林」などの苗字が封筒のデザインになっている苗字封筒というものがある。ニュースサイトで取り上げられ、女性を中心に人気だ。もらっても、あげても、嬉しいという。有井姉妹は伝統工芸とコラボしてさまざまなデザインを手がけている。今回は富山・越中和紙の老舗である桂樹舎とコラボした。漢字の成り立ちを音やパターンとして模様化するという。

最も多い苗字である「佐藤」さんを、砂糖に見立ててデザインした。全国で5番目に多い苗字の「伊藤」さんは、糸をモチーフにローマ字でデザインした。「吉田」さんは漢字を雪の結晶に見立てた。「松本」さんは、松の木とひらがなの「もと」でデザインした。「佐々木」さんはパンダの笹をモチーフに「ささき」とデザインした。最も苦労したのは「加藤」さんで、悩んだ結果、「勝とう!」というテーマでデザインした。現在は、日本人に多い苗字のトップ20までを使用して、20種類を展開している。有井さんは、「会費集めなどのお金の受け渡しの際に、新券にして封筒などに包んで丁寧さを付け加えるのは日本人独特の作法。その際、封筒自体に名前がデザインされてあれば、カジュアルな場面でも記憶に残り、幹司さんを困らせることもない」とコメントした。

苗字封筒は2ヶ月で2,000袋の売上を記録した。この短期間でこれだけの数を売り上げた同社の製品はこれまでなく、最大のヒット商品だと言える。大胆に苗字をデフォルメしており、なおかつさりげなく使っているので一見してデザインの一部かと思ってしまう。

よくある苗字を重視して作っている。その苗字を持っている人が多いため、単純にターゲットの幅が広いというのもあるが、該当する苗字以外の人にも親近感を持たせることができ、結果として手にとってもらう機会が増えるのだ。一番人気は「ヤサトウ」さんと「スズキ」さん。だが、実際にヤマモトさんやイトウさんが多く購入しているのかは担当者にもわからないという。自分用に自分の苗字を買う人が半分ほどで、もう半分はプレゼントに購入する人が多いと語る。

お祝いの席でお金を渡す祝儀袋など、日本人独自の礼儀を重んじる文化に着目しており、そこから開発がスタートしている。ささやかな日本人の気遣いとして、現金を何かに包んだりする。そこをターゲットにして開発しており、お札を入れることを重視している。また軽くてしなやかなので小銭を入れても安心の和紙でできている。

画像提供元・ここかしこ