デスクワークの最中など、気を抜くとついつい背中が丸まってきて「ねこ背」になってしまうことはありませんか? 多くの働く女性が陥りやすいこの姿勢ですが、実は放っておくとむくみや冷え、肩こりなどの症状を引き起こしてしまう原因になるのだとか……。そこで今回は、2016年2月2日(火)に著書『ねこ背を治すと健康になる』(アスコム)を発売した、日本パーフェクト整体普及協会代表を務める片平悦子先生に、ねこ背を治して正しい姿勢で座るコツを教えてもらいました。

■働く女性の猫背は2タイプ

「私が見てきたかぎりでは、働く女性の姿勢の乱れは2つのタイプに分けられます。ひとつ目は、背中全体が曲がっていて湾曲の頂点が胃の裏にきているタイプ。このタイプは、胃から十二指腸のあたりがうまく機能しないため、胃もたれなどの症状を抱えることが多いです。もうひとつは、肩甲骨が広がっていて、湾曲の頂点が肩甲骨の周辺にきているタイプ。こちらは、逆流性食道炎などの症状を引き起こす場合があります。

また、パソコンワークが長い方の座り方の特徴として、左のお尻に重心がかかっているという特徴があります。同僚がデスクに座っているのを頭の上からこっそり見てみてください。ほとんどの人は、左のお尻に体重がかかって左重心になっていますよ(笑)。おそらくパソコンエンターキーが右側にあるからでしょうか。実際は、お尻の坐骨に均等に体重がかかっている状態が一番ツラくないはずなのに、右のスペースを確保するために左よりの座り方になっているのです」

ここで、あなたのねこ背度をチェック

(1)いつも肩こりがある
(2)気がつくと地面を見て歩いていることが多い
(3)自然に立つと、お腹がぽっこり出ている
(4)お尻が垂れている
(5)「背中が丸まっている」「姿勢が悪い」と言われる
(6)靴底の外側の減りが早い
(7)足をひきずるように歩くクセがある
(8)首のあたりが張っている
(9)腰痛がある。または腰痛になりやすい
(10)うつむいて携帯やスマホをいじることが多い
(11)O脚だ
(12)顎を出しているほうがラク

チェックのついた数でねこ背度を診断!
・0……ねこ背の心配なし! キープしましょう。
・1~5……ねこ背の傾向アリ。放っておくとどんどん進行するかも?
・6~12……かなり重症なねこ背。今すぐ姿勢を治す努力をしましょう!

※出典:片平悦子著『ねこ背を治すと健康になる』(アスコム)13ページより

■ねこ背を解消! オフィスで実践したい「片平式座り方」とは?

「ねこ背の原因は骨盤がゆがみ、お尻の位置が下がっていることにあります。正しい姿勢で座った場合には、イスにつくのは坐骨(お尻の肉を持ち上げたときに触れる硬い骨)の先端だけで、尾てい骨(脊柱の最下部にあるとがった骨)とお尻の穴はイスにつきません。しかし、多くの人はお尻の穴をイスにつけ、尾てい骨をつぶした状態で座っています。これは、正常な位置に比べ「後ろ重心」で座った状態です。「後ろ重心」で座ると、上体(背骨)はバランスを保とうとして前に行きます。こうして無意識のうちにバランスをとった結果、背中が曲がり、仕方なくねこ背になっているのです。このような座り方になってしまうのは、ラクだからという理由ではなく、“正しい座り方を知らないから”ですよ。ねこ背で困っている人は、次の座り方をぜひ実践してみてください」

・片平先生考案! ねこ背が治る「片平式座り方」のポイント

(1)坐骨でイスに浅く腰かける。
※前傾して座り直した位置(前重心)を意識するとGOOD!

(2)ひざを楽な位置で開き、足をひざの真下に置く。

(3)あばら骨をデスクに預ける。
※このとき、背筋を伸ばそうと背中を反らせすぎるのはNG。僧帽筋が緩む程度に肩甲骨の間を、ほんの少し近づけてみましょう。

(4)あばら骨よりひじが前にくるようにデスクにひじを置く。

■仕事中疲れたなと思ったら……。カラダをラクにする「肩甲骨ストレッチ」

正しい座り方をマスターしたところで、さらに冷えや肩こり解消にも効果的なオフィスでできるストレッチの方法を教えてもらいました。

(1) イスに浅く腰かける。

(2)肩こりの症状が軽い側の手のひじを直角にしながら順手(指がイスの手前部分にくる持ち方)で背もたれをつかむ。順手にしていた手をゆっくり逆手(指がイスの裏側部分にくる持ち方)に変え、ひじ側へと重心を動かす。(この時、肩甲骨と背中の間にシワが寄ることを意識すると効果絶大です。)

(3)(2)の状態でひじをゆっくり、できる範囲で大きくまわす。

(4)反対側(肩こりがひどい側)も同様の動きを行う。

<まとめ>

正しい座り方がわかっていないからこそ、ねこ背のクセがついてしまっている働く女性は多いのだとか。デスクワーク中にむくみや冷え、肩こりなどの症状を感じたときは、片平先生が教えてくれた正しい座り方を実践して、不調知らずの姿勢をめざしてみてはいかがですか?

(監修:片平悦子、文:マイナビウーマン編集部)

※一部画像はイメージです

むくみ・冷え・肩こりに効く! ねこ背女子必見の「片平式座り方」とは?