ブレイクするであろう俳優をいち早く見つけたいという願望は、エンタメ好きならば誰しもが持つ欲望だ。しかし日本ならまだしも、それが海外スターとなると、どうアンテナを張っていいのか悩むところ。映画には多くのジャンルがある。しかし、スターの登竜門的位置にあるのが恐怖映画ということは意外にも知られていない。
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スティーヴ・マックイーンは駆け出し時代にB級ホラー映画「マックィーンの絶対の危機(ピンチ)」に出演しているし、デミ・ムーアも映画「悪魔の寄生虫・パラサイト」、ジョージ・クルーニーも映画「リターン・オブ・ザ・キラー・トマト」、ナオミ・ワッツは映画「スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト2」とB級ホラー映画の洗礼を受けている。中でも一番の出世頭は、映画「エルム街の悪夢」で映画デビューを飾ったジョニー・デップだろうか。
「エルム街の悪夢」の監督であるウェス・クレイブンは、俳優を見る目があるのか、関連作品出演者が後々ブレイクする確立が高い人物である。デップをはじめシャロン・ストーン、クリスティ・スワンソン、ローレンス・フィッシュバーン。それにエディ・マーフィはクレイブン作品で再起を図った過去がある。クレイブン監督のブレイク・ジンクスは、大ヒットした映画「スクリーム」シリーズでも遺憾なく発揮されているし、その福にあやかろうと有名俳優たちもここぞとばかりに出演している。
ドラッグ問題や奇行で下降気味だったドリュー・バリモアは「スクリーム」出演をきっかけに、大ヒット映画「チャーリーズ・エンジェル」で再び成功を掴んだし、ローズ・マッゴーワンは、今ではロバート・ロドリゲス監督の元ミューズだ。「スクリーム2」では大ヒット海外ドラマ「バフィー~恋する十字架~」のサラ・ミシェル・ゲラー、それにヘザー・グラハム、ウィル・スミス夫人ジェイダ・ピンケット、映画「スタンド・バイ・ミー」の天才子役ジェリー・オコンネルもいる。映画「スクリーム3」にはレイア姫ことキャリー・フィッシャー、後に映画「魔法にかけられて」でファンを増やしたパトリック・デンプシーも出演を果たしている。
シリーズ最新作の「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」では、ジュリア・ロバーツを叔母にもつエマ・ロバーツ、海外ドラマ「HEROES/ヒーローズ」のヘイデン・パネッティーア、マコーレー・カルキンの弟ローリ・カルキンなど、活躍が期待される大型の若手を起用。さらにお遊び感覚で、海外ドラマ「ゴシップガール」のクリステン・ベル、映画「X-MEN」シリーズのアンナ・パキンも顔を出しているのだ。そういえば、シリーズに脚本や製作総指揮として関わっているケヴィン・ウィリアムソンの関連作品にも、ホビット族になる前のイライジャ・ウッド(映画「パラサイト」)、トム・クルーズの嫁になる前のケイティ・ホームズ(映画「鬼教師ミセス・ティングル」)、ライアン・フィリップ(映画「ラストサマー」)が発掘されている。
恐怖映画はスター誕生の宝庫。このジャンルに苦手意識を持つ女性も多いが、スター発掘の視点で観れば楽しめるかも。気づいたら恐怖映画自体が大好きになってしまった、なんてこともあるかもしれない。
「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」ブルーレイ&DVDは、3月2日同時リリース。3月2日TSUTAYAだけでレンタル開始。
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