プロ野球読売ジャイアンツは8日夜、都内で緊急記者会見を開き、昨年選手3人が関わった野球賭博問題で、新たにプロ5年目の高木京介投手(26)も賭博に関わったとして、日本プロ野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発することを明らかにした。

 同日NHKが報じており、巨人はこの問題の責任を取る形で渡辺恒雄最高顧問(89)、白石興二郎オーナー(69)、桃井恒和球団会長(69)の3人が辞任する意向であることを発表。

 巨人は昨年11月、福田聡志投手(32)、笠原将生投手(25)、松本竜也投手(22)の3人が野球賭博に関与し、無期の失格処分に。会見では久保博球団社長が、「球団として重ね重ね痛恨の極みです。プロ野球の信頼を失墜させるもので、野球や巨人を愛する皆様、国民の皆様に深くお詫びします。チームの膿を完全に出し切れていなかった」と謝罪した。

 巨人によると、先月29日に高木投手の野球賭博への関与について、週刊誌の取材があったことから調査を開始。高木投手は当初、笠原投手に名前を貸しただけと関与を否定していたが、8日になって笠原投手から勧められて、一連の問題に関わった野球賭博常習者と、一昨年3回から4回、8試合から9試合を対象に現金を賭けていた事実を認めたという。